え、初産は時間がかかるんじゃ…!?ところが実際はまさかの展開に
陣痛の痛さについてはいろいろな表現で聞いたことがありました。けれど初めての出産ですから、はっきりとはイメージができません。ただ、初産は12時間以上かかることが多いと助産師さんから聞かされていたので、長時間頑張ろうと決意はしていました。しかし実際には、思っていたとおりにはならなかった出産体験をお伝えいたします。
まさかの出産前に入院
出産予定日を過ぎても陣痛が起こらず、血圧が高くなってしまいました。妊娠40週3日、産婦人科を受診すると妊娠高血圧症候群の診断はありませんでしたが、即日入院になりました。
帝王切開も視野に入れなければならないとのことで、手術の同意書にサインもしました。診察を受けて、荷物を取りに帰って、入院という流れです。
不安を感じる間もなく、バタバタと1日が過ぎていきました。おかげで深く考え込むこともなく、子どもと私が元気なのが一番大切だと気持ちを切り替えられました。
内診後に生理痛のような痛みが…
翌日、入院2日目の午前中に内診を受け、その後は仕事が休みだった夫と部屋で過ごしていました。そして昼食をすませたあと、重い生理痛のような違和感がありました。ナースコールでそのことを伝えると、内診のあとはそういうこともあるとのこと。
しかし、その後も痛みの波が襲ってきては去っていくというのを繰り返したのです。その痛みが去ると一瞬寝てしまっていました。夫によると、一瞬寝ている間にいびきをかいていたとのことでした。
分娩台に上がってから10分で出産!
初めのナースコールから3時間半、さすがにおかしいと再びナースコールをすると、今度は助産師さんが飛んできて、「お産が進んでいるので分娩室に移動します!」と言われて分娩室に移動となりました。姿勢を整えたり、点滴用の針を腕に刺されたり助産師さんも私の周りで動き回っていました。
そして「息を止めないで!」との助産師さんの言葉で出産! 分娩台に上がってからわずか10分、初めのナースコールから4時間で出産をしたのです。医者からはやや出血は多いものの、よいお産だと言われました。
未知の痛みを乗り越えようと気構えていたので、拍子抜けしてしまいました。それでも、おなかを痛めて産んだわが子という表現をする女性の気持ちがわかるようにはなりました。