2020年7月24日 17:00
5歳までの子どもは要注意!夏に流行する三大夏風邪に気を付けよう!
●手足口病
ヘルパンギーナと同じくエンテロウイルスによる感染症で、乳幼児を中心に6月ごろから夏にかけて流行します。手や足をはじめ、口の中にも2~3mmの水疱ができます。手足の発疹はあまり痛みがないですが、口内にできた発疹は痛みを伴うため、食欲不振になることも。脱水症状にならないよう、こまめな水分補給をおこなうよう心がけましょう。
また、発熱は約3分の1の人に見られますが、あまり高くならないのがほとんどです。高熱が続くことも通常はなく、症状は軽い場合が多いですが、原因となるエンテロウイルスには複数の種類があり、その種類によっては重症化してしまう場合もあるので注意が必要です。
各症状の治療法や予防法とは…?
プール熱(咽頭結膜熱-いんとうけつまくねつ-)の治療法と予防法
●治療法
特別な治療方法はありません。そのため、高熱に対しては解熱剤を、のどの痛みには抗炎症剤を、充血やかゆみなどの目の症状には抗ヒスタミン薬やステロイドの点眼薬を処方されることがあります。
●予防法
くしゃみや咳などの飛沫感染や、目やになどが感染源となるので、マスクでの予防が有効なほか、目やにはハンカチではなくティッシュで拭き取ったらすぐに捨てましょう。ほかにもタオルの共用など、接触する物や手指を介して間接的に菌に感染してしまうことも原因の一つなので、手洗い・うがいをしっかりおこなうことが大切です。
ヘルパンギーナの治療法と予防法
●治療法
ヘルパンギーナの原因となるエンテロウイルスは、特効薬がありません。抗生物質も効果が期待できないため、熱を下げる解熱剤や、のどの痛みや腫れを和らげる消炎鎮痛剤を処方します。また、脱水症状を防ぐために、イオン飲料などでこまめな水分補給をおこないましょう。
●予防法
トイレ後やおむつ替えの後はしっかりと手を洗いましょう。咳やくしゃみなど飛沫感染からも感染するので、マスクやうがいも有効です。家庭や保育園など集団生活を送る場所では、おはしやスプーンなどの食器やなめるおもちゃ、タオルの共有はせず、個々のものを使うようにすると良いです。
手足口病の治療法と予防法
●治療法
基本的には軽い症状の病気になるため、経過を見ながら症状に応じた治療をおこないます。