生理をコントロール!生理の悩みは無理や我慢をしないで!【医師監修】
これらを使用するには、婦人科への受診が必要です。
コントロールできるもの1)生理痛
生理痛の症状の一つである下腹部痛は、子宮が収縮するときに感じる痛みであり、症状が重くなる主な原因は、体の冷えといわれています。
子宮の収縮は、子宮内膜が剥がれ落ちるときに傷ついた箇所の出血を抑えるために起こるのですが、そもそも子宮は筋肉でできた臓器。筋肉をスムーズに動かすには体を温め、血行をよくすることが効率的なのです。体が冷え、血行が悪いと、子宮が収縮したときに、生理痛という痛みとなって現れるのです。
なお、下腹部痛以外の生理痛も、冷えや脱水が主な原因所と言われています。
人それぞれ症状も症状が出る期間も違いますが、生理痛はどんな日常生活を送っているかを表しているとも言えるのです。
コントロールできるもの2)生理周期
生理周期の乱れは、排卵時期がずれることで起こります。
排卵は女性ホルモンによってコントロールされており、生理不順の人であっても、排卵すれば必ず2週間後に生理がくるのですが、排卵は多忙や寝不足などのちょっとしたストレスでも影響を受け、早まったり遅くなったり、もしくは排卵自体が起こらなくなったりします。
日常生活でためこんだストレスがホルモンバランスに影響し、生理周期の乱れとして表れているということです。
生理周期をコントロールするに、ストレスを貯めない生活をすることが大切なのです。
コントロールできるもの3)経血量
経血量は生理痛と同じく個人差がありますが、1回の生理期間で、多くてもトータル約140ml程度といわれています。
そもそも経血は、妊娠の準備として厚くなった子宮内膜が不要となってはがれ、血液とともに体外へ排出されたもの。子宮内膜は厚くなっても約2㎝程度。その内膜がはがれ落ちてたとしても、たとえば、夜用ナプキンを1~2時間で交換しないといけないほども出血をするということなら、体にとっては負担でしかなく、当たり前のことではないのです。
経血量が多い場合は子宮内膜が通常よりも厚かったということになり、少ない場合は薄かったということになります。
この子宮内膜の厚さをコントロールしているのがエストロゲンという女性ホルモンであり、厚くなった内膜を維持するのがプロゲステロンという女性ホルモンです。