2022年5月28日 13:30
妊娠中から“パパ育て”が必要!?子育ては妊娠中から始まっている?パパが心得ておくべきことは3つ
パパとママの差を縮めて、意識の高い”愛されパパ”になるには
では具体的にどうすれば、パパとママの「意識、知識、技術」の差が縮まり、意識の高い“愛されパパ”になれるのでしょうか。
「パパ自身が、妊娠をわが事として捉えるように努力しないといけないですね。妊娠中のママがお酒飲めないのに、隣でぐびぐびママの好きなビールを飲んでいる。ママは風邪も引けないのに、パパは自分の体調管理に無関心でいる。こういう状態は当事者意識があるとは言えません。すべて我慢しろとは言いませんが、ママに配慮することがパパの当事者意識を芽生えさせる一歩になります」
小崎先生はパパなりの「意識、知識、技術」を高めることをすすめています。具体的には次の通りです。
●意識……気持ちの部分を確立しましょう
・先輩パパの友人から話を聞く/会う
・ママの妊娠期の気持ちを共有する
●知識……子育てのことを学びましょう
・プレパパスクールへ積極的に行く
・育児本、母子手帳、父子手帳を読む
・沐浴を体験、または動画を見て勉強する
●技術……赤ちゃんとの出会いに備えましょう
・パパ友を作って赤ちゃんに会う
・ベビーグッズを買いに行く
・パパも使いやすいベビーカーや抱っこ紐を選ぶ
など
参考:NPO法人ファザーリング・ジャパン 妊娠期から考える子育て:FJ顧問小崎夫妻
“パパ育て”の極意は高すぎないハードル
妊娠期に2人一緒に準備をしていくことは、その後「親」となって歩む夫婦の人生をより豊かなものにします。
そのためにも「ママのハードルは高くないほうがいい」と小崎先生は言います。
「スタートからママと同じようなやり方でパパに家事育児を求めると、パパは大変になります。家事が苦手なパパには、せめて自分のことができるようになるくらいにと考えて、パパを育ててあげてください。急にできるようになるわけではなく、くり返していくうちにできるようになるからです。大事なのは2人一緒に親になる、ということですから」
取材・文/大楽眞衣子
監修者:保育士 大阪教育大学教育学部学校教育教員養成課程家政教育部門(保育学)教授 小崎恭弘
兵庫県西宮市初の男性保育士として施設・保育所に12年間勤務。