2022年5月30日 12:10
<娘が脳症に>え、もしかして娘の脳症は防げた?医師に聞いた事実にあ然…
どこにでもありごくありふれたロタウイルスが原因でまさかの脳症になってしまったことを医師に告げられた和田さんでしたが…。
娘の脳症の原因になったロタウイルスは、どこにでもありたくさんの子どもが感染するにも関わらず、薬がない。主治医からそう言われ、「じゃあいったいどうすれば防げるんですか?」と思わず聞き返しました。先生から返ってきた言葉は……
もしかして防げた…?
当時ロタウイルスワクチンは、日本では無料の定期接種どころか認可すらされていませんでした(2020年に定期接種化)。現在は認可されたり定期接種になったりしたほかのワクチンも、当時は未認可だったり任意接種で高額だったりしました。予防接種さえできていたなら、病気かかることも脳症になることもなかったかもしれないと思うと、やり場のない悔しさと怒りが込み上げました。
ハナの脳症の原因はわかったものの、特に治療方針に変化はなく、回復するのか、いつ退院できるのかもわからないまま、看病は続きました。
◇◇◇
海外では承認されている薬が日本では未承認のために使用できないというケースが多々あります。
薬事承認までの期間が欧米に比べて日本は長くかかり、薬の承認格差、いわゆる「ドラッグ・ラグ」として問題提起されているようです。
薬事承認に時間がかかることの背景には、人種による体への影響、過去の薬剤訴訟、薬の承認・審査をおこなう体制の差などさまざまなことが考えられています。
現在「ドラッグ・ラグ」を解消するために、さまざまな取り組みがおこなわれているようです。
和田さんのような思いをする人が1人でも減るように、薬の承認がスムーズにおこなえるようになるといいですね。
著者:マンガ家・イラストレーター 和田フミ江
姉妹の母。趣味はゲームと旅行と美味しいものを食べること。
<娘が脳症に>「やりすぎた!?」まさかのロタが原因で入院。回復傾向が見えず、不安にかられ思わず…