2023年2月23日 23:40
<急性脳症>娘が生きているだけで十分と言う夫。自分のせいで病気になったと思っている妻にその言葉は
3人の子どもを育てているサチさん。3人とも初めての発熱は突発性発疹が原因でした。なので、1番下の子が発熱したときも安易に考えていたら、まさかの事態になってしまい……?
ヒカリちゃんがICUに入って3日目。15分の面会が終わって帰ろうとしたとき、サチさんは「主治医からの話があるから来てください」と看護師さんに言われたのです。
主治医の丸野先生は、ヒカリちゃんの病名を教えてくれました。ヒカリちゃんは「急性脳症」という病気になっていたのです。そして、その病気は「まひ」が残るかもしれないとのこと。
すぐに夫に連絡をしたサチさん。
すると、夫は会社を早退してきてくれました。そして、サチさんは「ごめんパパ! 私がもっと早く病院へ連れて行っていたらこんなことにならなかったのに!」と夫に言いました。
しかし、いくら後悔をしても時間が戻ることはない……サチさんはその現実に涙が止まらなくなってしまったのです。
障害が残ったとしても、子どもは子ども
泣きながら謝ってくるサチさんに、「確かに後遺症が残る可能性は高いみたいだけれど、ヒカリは生きている。それだけで十分だと思わん?」「障害が残っても、ヒカリはヒカリだろ? だから、大丈夫だよ」と夫は言いました。
その言葉を聞いて、少し安心した表情を見せたサチさん。
それから数日経って、ヒカリちゃんは一般病棟に移ることができました。◇◇◇
ヒカリちゃんが急性脳症になったのは、自分のせいだと自分自身を責めるサチさん。しかし、旦那さんがかけてくれた言葉で少しは気持ちが晴れたよう。みなさんは旦那さんや友人などに言われた言葉がきっかけで、気持ちがラクになったり、考え方が変わったりしたことはありますか?
著者:マンガ家・イラストレーター つきママ
ワーママで3児の母。子育て、仕事、マンガを描くこと。
どれも全力投球しています!
監修者:医師 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長 松井 潔 先生
愛媛大学医学部卒業。神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント、国立精神・神経センター小児神経科レジデント、神奈川県立こども医療センター周産期医療部・新生児科等を経て現在、同総合診療科部長。小児科専門医、小児神経専門医、新生児専門医。
<急性脳症>「たとえまひが残ったとしても…」生きていてくれる娘に感謝。しかし、退院した後も大変で