2016年1月1日 04:15|ウーマンエキサイト

難関大学を突破したエリートたちに共通していた、子ども時代の過ごし方とは?(「幸せ力」の育て方 Vol.12)


子育てスタイルの傾向(共有型しつけ or 強制型しつけ)

難関校を突破した人たちの多くは、「共有型しつけ」を受けていました。

難関校突破組は共有型しつけを受けていた

難関校突破組は共有型しつけを受けていた(内田,2014より)



共有型しつけとは、親が子どもの気持ちや親子のふれあいを大切にし、一緒に楽しい時間を共有することが多い、しつけスタイルです。
強制型しつけとは、親が自分の考えやルールを強制し、言葉による命令や力によって子どもをしつけるスタイルです。

(詳しくは子どもの学力格差は幼児期に決まる? 親の「しつけスタイル」が重要な理由 ~「幸せ力」の育て方vol.11~

遊びとしつけスタイルが大切な理由

子どもの能力を伸ばす、幼稚園や保育園選びのポイント ~「幸せ力」の育て方vol.10~でご紹介したように、遊びは子どもの能力を伸ばします。

「自分の自発的な行動を、大好きな親が『面白そうだね』と共感してくれたり褒めてくれたりすると、子どもは嬉しくなり、達成感が増します。
それは、小さな成功体験です。
成功体験があると、難題をつきつけられても『きっと自分は解決できる』という気持ちになり、挑戦する力がわいてきます。

こうして大人になるまで、自分で目標にしたことはなんとか自力で達成することを積み重ねた結果が、難関試験を突破する力に育っていったのでしょう」

問題を解決したり、目標を達成したりする力は、エリートになるために限らず、子ども自身が幸せに生きるために必要な力です。
子どもを思いっきり遊ばせ、共有型しつけを行い、大切な力を育んであげましょう。

(佐々木月子)

今回取材に協力してくださったのは
内田 伸子先生
内田伸子先生
十文字学園女子大学特任教授・お茶の水女子大学名誉教授・学術博士。
専門は発達心理学、認知心理学、保育学。
国立教育政策研究所「幼児の論理的思考の発達調査プロジェクト会議」(主査)、最高裁「裁判員制度の有識者会議」(委員)、文化庁国語審議会委員なども務めるほか、NHK Eテレの「おかあさんといっしょ」の番組開発やコメンテーター、ベネッセの子どもチャレンジの監修、しまじろうパペットの開発、創造力知育玩具「エポンテ」(シャチハタ)の開発なども担当。著書は、『発達心理学―ことばの獲得と教育』(岩波書店)、『よくわかる乳幼児心理学』(ミネルヴァ書房)、『子育てに「もう遅い」はありません』(冨山房インターナショナル)など多数。

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