2016年1月12日 04:15|ウーマンエキサイト

小学生のうちに身につけたい、お手伝いの習慣(親子でハッピーになれるお手伝いの心得 vol.1)


お手伝いで勉強ができるようになる!?

お手伝いをさせたからといって、すぐにテストの点数がアップするわけではありません。ですが、お手伝いを通して、「今、自分は何をするべきか」を考えるくせがついてきます。仕事を終わらせるために、自然と段取りや効率を考えたり、工夫したりするようになるからです。
自分がするべきことを考えるので、宿題にもさらっと取り組むようになりますし、時間の使い方が上手になり、やりたいことをテキパキこなせるようになってきます。

また、東京都などの調査では、身の回りのことを自分でしている子の方が、していない子より、問題解決力が高いという結果もでています。少し長い目で見れば、学力にとってもプラスになることは明らかといえます。


人の役に立つ喜びを知る

お手伝いをさせる、もうひとつのねらいは、「人の役に立つ喜びを知る」ことです。
人の役に立って感謝されるのは、誰だって気持ちがいいことです。家族の役に立つ喜びを知ると、大きくなって人のために役立ちたい、社会のために働きたいという意欲につながります。実際に、子どもの頃に家事やお手伝いをした経験の多い人ほど、職業意識が高い傾向がみられるといった調査報告もあります。(注1)

この調査では、「できれば、社会や人のためになる仕事がしたいと思う」について、「とてもあてはまる」人の割合が、お手伝い経験の多い人では44.6%、少ない人では24.4%と倍近い差があります。「自分にはなりたい職業や、やってみたい仕事がある」についても、お手伝い経験の多い人では35.9%、少ない人では21.5%という結果が出ています。
職業意識だけではなく、道徳心や正義感についても、同様の傾向が見られるようです。(注2)

お手伝いを習慣にするのは大変なことですが、勉強だけでは教えられない、生きるために必要なスキルや心を身につけることができます。
次回はお手伝いを習慣づけるために、やるべきこと、やってはいけないことを紹介します。

(注1)「子どもたちの未来を育む家庭教育–家庭教育支援の取組について–」文部科学省(PDF)
出典:独立行政法人国立青少年教育振興機構「子どもの体験活動の実態に関する調査研究」(平成 22 年度)
(注2)青少年の体験活動等と自立に関する実態調査(文部科学省 09年度調査)



(KANA)

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