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逆子のリスクと対処法を知る


逆子のリスク

逆子は、妊娠中ではなくお産時にリスクが発生します。逆子だと診断されたら、なるべく遠出や旅行は控え、万が一に備えていつでも入院できる準備を整えておくことが大切です。なぜなら自然分娩では次のような危険性が高まるため、注意やお産に備えての準備が必要となるからです。

呼吸困難
分娩中、赤ちゃんの頭だけが骨盤に引っかかって子宮内に残り、酸素が行きわたらずに呼吸困難を引き起こす可能性があります。この状態が長く続くと、赤ちゃんは呼吸ができず低酸素状態となり、後遺症が残るおそれがあります。

神経の損傷
分娩中、赤ちゃんの頭だけが骨盤に引っかかった際に懸念されるリスクです。赤ちゃんの頭を無理に出そうとすると、首に負担をかけ頸椎(けいつい)神経が傷つき下半身麻痺を引き起こす可能性があります。

破水時の臍帯脱出
逆子の状態で破水した場合、へその緒だけが先に子宮外に出てしまうケースを臍帯脱出といい、緊急帝王切開が必要になります。
へその緒の血液の流れが悪くなって赤ちゃんにストレスがかかるため、さまざまな健康弊害が起きる可能性があります。逆子での破水は直ちに受診しましょう。

診断の仕方と、診断後の生活について

逆子は、妊娠16~27週の妊娠中期に自然と直るケースがほとんどであり、不安にさせないためにあえて妊婦さんには伝えない健診医または分娩医も多いようです。

健診医または分娩医は、赤ちゃんが育ち、お腹への触診で判断できるようになる妊娠28週以降に正確な診断を下す傾向があります。診断時には触診と超音波検査(エコー)を併用し、前置胎盤や羊水の過不足など関連性をチェックします。

逆子だと診断した場合、逆子を直すための働きかけを行います。働きかけは基本的に赤ちゃんへの悪影響はないものと見られていますが、ママが自宅で行うものに関しては、必ず、健診医または分娩医の指示や判断に従いましょう。

外回転術
妊娠36~37週以降でも逆子が直らない場合に主治医によって行われる矯正法です。
お腹の外から健診医または分娩医が手をあてて心拍数を確認しながら、赤ちゃんのお尻部分を上に直します。羊水の多い妊婦さんや、すでに赤ちゃんを1人生んでいる経産婦さんほど、成功率が高まる傾向があります。

自己回転促進法
妊娠30週以降に行う、妊婦さんが自宅でできる矯正法です。腹帯をとった状態で行います。
就寝前、手と膝を床についてお尻を後ろに突き出し、胸も床ギリギリまで低く落とす姿勢を10~15分維持します。その後、赤ちゃんの顔が右に向いているなら右、左に向いているなら左に体を向けて寝ることで、体位そのものの位置を変えるよう促します。

鍼灸治療
民間治療の種類で、逆子を直すと言われる2箇所のツボにお灸をするという方法です。逆子矯正を取り扱う鍼灸院では、妊娠28週頃からの施術を推薦しています。
民間療法であるため、検討する場合はあらかじめ健診医または分娩医へ相談することをおすすめします。

普段から注意することとは

逆子になる医学的なメカニズムや原因は、現在ではまだ分かっていないため、決まった予防法はありません。
ただし妊娠後期で逆子と診断されたら、いつでも入院できるような準備をしておきましょう。緊急であれ、計画的であれ、帝王切開でのお産になる確率が高い傾向があります。パパや家族に相談し、理解を得ておくと良いでしょう。

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