コミックエッセイ:下請けパパ日記~家庭に仕事に大興奮~
ママの様子がおかしい!?お疲れママに見せた息子の気遣い【下請けパパ日記~家庭に仕事に大興奮~ Vol.39】
夕方、いつものように僕と息子は保育園から帰ってきて家のドアを開けた。
部屋には電気がついておらず妻の姿が無い。
スマホを見ると「ちょっとだけ遅くなります〜」という妻からのメッセージ。
リビングで遊んでいると10分ほどで帰ってきた妻は明らかに疲れていた。
最近、仕事が忙しいと聞いていたので「ご飯作ろうか?」と言ってみたが「大丈夫」と答えて作り始めた。
夕食の時間になって妻が「ご飯できたよ〜」と声をかけるが息子は無視。
引き続きブロック遊びに熱中している。
普段の妻なら何度でも呼びかけるところだが、その日は僕が代わりに何度か声をかけてようやく席に座った。
妻は小さくため息をついた。
その後も息子は途中で立ち上がってはブロックの様子を確認するなど落ち着きが無く、そうこうしている内におかずをカーペットにこぼしてしまった。
しかし、それを見ても無言の妻。
すかさず息子が「ちょっとだけこぼれた」と罪の軽さをアピール。
まだ無言の妻。
息子「本当にちょっとだけだよ」
妻「うん」
息子「……怒ってるの?」
妻「怒ってないよ」
いつもは言葉で注意されるはずの場面で沈黙する母親に得体の知れない違和感を感じ取った息子。
息子「なんで怒ってる顔してるの?」
妻「ちょっと疲れてるだけ……」
息子「ごめんね」
妻「うん」
耐えきれずに謝った息子。
その気遣いが優しさからくるものだけでは無いことは強ばった顔を見ればよく分かった。
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