2018年9月6日 12:00|ウーマンエキサイト

「ありがとう」「ごめんね」が言えない子どもに、大人のモノサシは通じる?



■子どもが“言えない”理由とは?

“言えない”当の本人は、どんな気持ちでいるのでしょうか。かたくなに“言わない”という、ちゅいママさんの長男くんの理由は「恥ずかしいから」。アンケートでは、同じく「恥ずかしい」のほかに、さまざまな理由が挙がりました。
「ありがとう」「ごめんね」が言えない子ども

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◎恥ずかしいから
親戚など普段会わない人には、「ありがとう」が言えません。恥ずかしいみたい。普段は何気なく「ありがとう」も「ごめんなさい」も言えるので、言えないときは特別恥ずかしいか悔しいときなんだろうなと表情から察して無理強いしないようにしています。でもママ友と一緒のときは、相手に悪いなと思ってしまい、「ごめんね」の強要をしちゃうこともあります。なんか違うよな…と思いつつも。
◎謝る=怒られると思ってしまうから
「ごめんなさいでしょ?」と言われると、怒られたと感じるらしく、悪いことした本人は泣いて、その場は母が謝り倒してごまかすことが多い。
◎負けた気になるから
自分が言えない子どもでした。「自分が負けた気」になるという理由だったと思います。どちらの言葉も相手を上に見るような発言で、悔しいし恥ずかしい、負けず嫌いな複雑な感情で、親にうまく説明できませんでした。
昔の自分のような損をする子になって欲しくないので、自分の子どもたちにはどんな小さなことでも「〇〇してくれてありがとうorごめんね」。子どもがだれかに言えたら、誉めています。もし言うのを忘れていたら「いま~してもらったから、『ありがとう』と言えば良かったね!」など。功をそうしてか、子どもは言える子で安心しています。
◎タイミングがわからない
親が、「感謝」、「うれしい」、「喜ぶかな」と思っていたことでも、この子にとっては「たいしたことではないのかな」と思えるほど、「ありがとう」が言えません。本人に、なぜ言わないのかを丁寧に聞いてみると、「どこで『ありがとう』を言うべきなのかわからない」と。私が先に言ってしまうものだから、本人からすると、「言わないほうがいいのかな?」と感じてしまったり、私が言わなければ本人も「言わなくていい」と思ったりで、タイミングがわからないらしい。どう教えたらいいものか…。

子どもたちは、それぞれに“不安”や“心配”を抱えながら、言葉を選んで使っているんだということが伝わってきます。自分の気持ちを表す言葉が何なのか、いまここでこの言葉を使うのは正しいのか。いろんな思いをめぐらせた結果が、「ありがとう」「ごめんなさい」が言えないという状況になっているのかもしれません。

■親にも要因がある?

「ありがとう」「ごめんね」が言えない子ども

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アンケートでは、「子どもが“言えない”のは、パパやママの行動が関係している」という意見も寄せられました。

子どもたちがあまり言わないな、と思っていました。ある日、「ママは『ありがとう』を言わない!」と言われて気がつきました。自分の鏡だった。20歳になった娘が最近よく「ありがとう」と言うようになって、あらためてまた、私は「ありがとう」が少ないと気がついています。
長男が「ありがとう」は言えるのですが、「ごめんなさい」が言えなくて困ってます。弟とケンカを毎日しますが、大抵先に手を出すのは、「ごめんなさい」が言えない長男。でも、わが家にはもう1人ごめんなさいが言えない人がいて、それが主人。まず、そちらを改善させるのが先か? 子は親を見て育つと言うからな…とも思ったりしてます。

「ありがとう」「ごめんね」が言えない子ども

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まさに、“子どもは親の鏡”ですね! 「夫が言えない」というエピソードには、子どもが“言えない”まま大人になるのでは…、というママの心配も感じられます。実際に親が率先してあいさつをするようにした方からの意見もご紹介します。
うちの息子は「ありがとう」や「ごめんなさい」を「強要」すると、かたくなに拒否してました。そこで、「親が普通に子どもに対して『ありがとう』や『ごめんなさい』を日常的に言っていれば、子どももそのうちそれが普通なんだ、恥ずかしいことではないんだと思ってマネするようになるかも?」と、軽い気持ちではじめました。とにかく自分から「ありがとう」や「ごめんなさい」を伝えるように心がけました。すると時間差はありましたが、いまでは4歳の息子もちゃんと言えるようになりました。一番効果的なモデルは親!

なかには、「『ありがとう』が恥ずかしい場合には、「thank you!」とか「メルシー!」と言うと、恥ずかしさが半減する」という意見も。キッカケつくりには、こういった方法もいいかもしれませんね。

「ありがとう」「ごめんね」が言えない子ども

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■言えるようなった子のママがした声掛けとは

それでは“言えない”子どもに対して、ママたちはどんな声を掛けているのでしょうか。コメントからは、“生きていくために大事なこと”を一生懸命伝えようとするママたちの想いが伝わってきました。
うちの5歳の娘は、「ごめんね」の前に泣いちゃうので、マズイと思っていました。でも、「泣いてる=反省してる」わけで、無理やり「ごめんね」を言わせるのもどうかとも思って。
ただ家庭内ならまだいいけれど、だれかを巻き込んでる場合は違ってくるだろうと思っています。「ありがとう」と「ごめんね」は自分では思ってても口にして言わないと相手には伝わらないんだよと言いました。時間をかけて「ごめんね」が言えるようになった娘でした。
「ありがとう」「ごめんね」が言えない子ども

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「ありがとう」、「ごめんなさい」だけでなく日頃のあいさつなどにも、照れや恥ずかしいという気持ちが子どもにはある(自分もあった)と思っていたので、小さいころから「あいさつやお礼、『ごめんなさい』を言うことが恥ずかしいんじゃないんやで。あいさつ、お礼、ごめんなさいを言われへんのが恥ずかしいことなんやで」と諭して育ててきました。いま、小2・年長の子供2人ですがあいさつがしっかりしていると、よく言っていただけます。

「ありがとう」「ごめんね」が言えない子ども

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