2019年3月3日 21:00|ウーマンエキサイト

りんご病、約5年に1度の大流行! 妊婦は要注意「症状、治療、予防法」【ママが知るべき「子どもの感染症」傾向と対策 第7回】

ママが知るべき「子どもの感染症」傾向と対策

ママが知るべき「子どもの感染症」傾向と対策

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りんご病、約5年に1度の大流行! 妊婦は要注意「症状、治療、予防法」【ママが知るべき「子どもの感染症」傾向と対策 第7回】

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昨年の11月頃から首都圏や東北地方を中心に流行している伝染性紅斑、いわゆる「りんご病」。

初期症状はかぜに似ており、発疹が出る頃には感染力がほぼなくなっていることを知っていましたか?  そのため、もしかしたらわが子も知らないうちに感染しているかも!?

そこで今回は、りんご病の症状や感染経路、登園(登校)基準などをくわしく見ていきましょう。

■患者報告数は東京都が最多! 宮城県や新潟県で警報レベル超え

りんご病は2015年以来の流行と話題になっているので、病名を耳にしたり、周りでかかった子の話を聞いたというママやパパも多いことでしょう。

国立感染症研究所によると、2019年2月4日~10日の患者報告数(全国約3,000の小児科定点医療機関)は1,813人で、定点あたりの患者数は0.57人でした。

都道府県別の定点あたりの患者数を見ると、宮城県で2.44人、新潟県で2.09人、山形県で1.73人と多くなっています。東京都は定点あたりでは0.87人ですが、患者報告数は223人と全国で最も多くなっています。

東京都の速報値(2月11日~17日)では患者報告数が177人に下がり、定点あたりも0.68人と流行はおさまりつつあるようですが、地域別に見ていくと、千代田区では1.33人、世田谷区では1.19人と依然として高い数字が続いています。自分が住んでいる地域ではやっていないか、確認したほうがいいでしょう。


東京都を例に年齢別に見ると、5歳が36人と最も多く、4歳が28人、3歳が24人、6歳が21人と続きます。りんご病は、幼児期や学童期にかかることが多いといえます。

■りんご病「どんな症状? どうやってうつるの?」

顔やほほに出現する紅斑が特徴で、その状態から「りんご病」と呼ばれる「伝染性紅斑」。

ヒトパルボウイルスB19が病原体で、冬の終わりから春にかけて流行することが多いようですが、年間を通してかかる感染症です。

幼児や小学生がかかることが多く、約5年周期で流行。前回は2015年で、全国的に流行しました。

【症状】
微熱やかぜのような症状が続いた後、顔に紅班が現れるのが特徴です。発疹は両ほほなどにレース状、網目状の紅班が現れ、一度消えても再び現れることがあります。


合併症として、溶血性貧血の患者や免疫の低下している人などが重症の貧血を起こすことがあります。

また、妊婦が感染すると、胎児が胎児水腫という全身にむくみをきたす場合や、最悪、流産や死産にいたる場合があります。28週未満の妊婦はとくに注意が必要です。
りんご病、約5年に1度の大流行! 妊婦は要注意「症状、治療、予防法」【ママが知るべき「子どもの感染症」傾向と対策 第7回】

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大人もかかることがあり、半数以上は症状がはっきり現れないため、感染していることに気づいていない場合も多くあります。一度かかると免疫が得られるので、再びかかることはないとされています。

【潜伏期間と感染期間】
通常4~14日ですが、21日程度になる場合もあります。感染力があるのは、かぜのような症状が出てから、発疹が出現するまでです。発疹期にはほとんど感染力はありません。


【感染経路】
主にせきやくしゃみなどのしぶきによる飛まつ感染、母子感染(胎内感染)によって感染します。

【予防法】
ワクチンはなく、今のところ有効な予防法はありません。マスクや手洗いでウイルスを防ぎ、流行している場所には近づかないなどを心がけましょう。


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