2019年3月16日 17:00|ウーマンエキサイト

2歳までにほぼ100%が感染! 侮ってはいけない「RSウイルス感染症」【ママが知るべき「子どもの感染症」傾向と対策 第8回】

ママが知るべき「子どもの感染症」傾向と対策

ママが知るべき「子どもの感染症」傾向と対策

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2歳までにほぼ100%が感染! 侮ってはいけない「RSウイルス感染症」【ママが知るべき「子どもの感染症」傾向と対策 第8回】
「RSウイルス感染症」を知っていますか?

名前を聞いたことはあっても、どんな感染症なのかわからないというママ・パパもいるでしょう。

実は、2歳までにほとんどの子がかかる、身近な感染症です。症状はかぜと似ていますが、乳幼児は重症化する可能性もあり侮れません。症状や感染経路、予防法などくわしく見ていきます。

■2歳までにほぼ全員が感染している!

「RSウイルス感染症」は、いわゆる「かぜ」と似た症状が現れる、呼吸器感染症です。主に乳幼児がかかります。

1歳までに50%以上の子が、2歳までにほぼ100%の子が感染するとされています。「かぜだと思っていたら、RSウイルス感染症だった!」ということもあるようです。


一度かかっても免疫が十分にできないため、再び感染することもあります。
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1歳未満の赤ちゃんがかかると、急性細気管支炎、肺炎などの重い呼吸器症状を引き起こすことがあるため注意が必要です。国立感染症研究所によると、乳幼児の肺炎の約50%、細気管支炎の50~90%がRSウイルス感染によるものとされています。

これまでの流行時期をみると、2015年までは報告数が秋から増え始めて、年末にピークを迎えていましたが、2016年以降は報告数の増加が早まり、秋にピークを迎えています。2017年と2018年は、夏季の報告数も増えました。

ここ数年は、流行の開始、ピークともに前倒しになっており、冬に流行する季節性インフルエンザよりも前に流行しているといえます。

2017年を例にあげると、全体の患者数の88%が2歳以下でした。これ以前は0歳、1歳、2歳の順に報告数が多くなっていましたが、2017年では1歳、0歳、2歳の順に多くなっていました。
いずれにせよ、赤ちゃんの時期に気をつけたい感染症の一つといえそうです。

■RSウイルス感染症「症状、感染経路、潜伏・感染期間は?」

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かぜと似ているRSウイルス感染症は、どういう症状があるのでしょうか?

【症状】
発熱、鼻水、激しいせき、ゼーゼーする苦しそうな呼吸などの症状が現れることがあります。年長児や大人がかかると、軽いかぜの症状ですむ場合がほとんどです。

しかし、一番かかりやすい乳幼児、中でも低月齢の子が感染すると、急性細気管支炎や肺炎となり、呼吸困難から人工呼吸管理や入院が必要になることもあります。

呼吸器や心臓に慢性の病気を持つ子どもは重症化しやすいため、とくに注意を要します。

【潜伏期間と感染期間】
潜伏期間は、主に4~6日です。感染期間は3~8日ですが、乳幼児では3~4週間続くことがあります。

【感染経路】
接触感染や、せき・くしゃみのしぶきなどによる飛まつ感染でもうつります。


子ども同士での触れ合いなどでもうつるため、家族やきょうだい間でおもちゃやタオルの共用を避け、子どもの年齢に合わせて、手洗いやせきエチケットを心がけましょう。


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