連載記事:きれいなママは腸が違う? ママのための美腸活
「腸から美しく!」忙しいママを助ける、今すぐできる美腸習慣3つ【きれいなママは腸が違う? ママのための美腸活 第2回】
■腸から美しくなる習慣2:24時までに就寝を! 「腸のゴールデンタイム」を生かす早寝早起き
――わかりました。水分をとる以外に手軽にできそうなことはありますか?
小野さん:遅くても24時までに就寝するようにしましょう。なぜかというと、副交感神経が活発になり、腸がよく働く「腸のゴールデンタイム」は24時以降なんです。
副交感神経をうまく働かせるためには、夕食は寝る3時間前までにすませ、24時までに布団に入るのが理想です。食事中は交感神経が高ぶっているため、食べてすぐ寝るのはNGです。寝る前には深呼吸するといいですよ。手軽にリラックスできます。
――寝ている間に腸が活発に動いているとは意外です。
小野さん:そうですね。腸は就寝中に活動して、翌朝の排便の準備をしているんですね。
「子どもと一緒に寝落ちして、やろうと思っていたことができずに困っている」というママもいるかもしれませんが、早寝早起きになれる寝落ちは腸にとっていいことづくめですよ(笑)。
――子どもを寝かしつけた後、こっそり起きてきてお茶タイムを楽しむママもいそうです。
小野さん:気持ちはよくわかります。リラックスタイムは腸にとっても大切なことです。リラックスすると、副交感神経のスイッチが入り、腸の動きが活発になり、おなかの症状が改善することもあります。ただし、先ほども言ったように24時までにはベッドに入ることと、お茶の中身には気をつけてくださいね。
コーヒーに甘いお菓子は避けて、ハーブティーや甘酒にするといいですよ。どうしても何か食べたければ、はちみつや甘酒で甘みを加えたプレーンヨーグルト、砂糖を使っていないドライフルーツ、素焼きのナッツ類がおすすめです。ナッツ類は消化を良くするためによくかみましょう。
私は小腹がすいたとき、味噌汁を飲みます。ストックしてある味噌玉をお椀に入れてお湯を注ぐだけなので簡単です。キムチや乾燥わかめを入れたりしてもおいしいですね。
■腸から美しくなる習慣3:忙しくても朝食抜きはダメ! 便秘改善は朝食から
――なるほど。逆にこれはやめたほうがいいという習慣はありますか?
小野さん:先ほども言ったことですが、朝起きて1杯目がコーヒーという習慣がある人は改めたほうがいいと思います。
起きてすぐの体はカラカラなんですね。体に水分を吸収させたいところなのに、コーヒーを飲むと利尿作用が働いてしまい、体は水分を出そうとしてしまいます。
――ほかにもありますか?
小野さん:朝食を抜くのだけはやめましょう。朝食をとらないと腸が動かないので、朝のお通じも出にくくなってしまいます。
とくに朝忙しいママに見られますが、子どもにだけさっと食べさせて、自分は何も食べずに保育園や幼稚園まで送り出すパターン。これは腸によくないことなので、避けてほしいですね。
いきなり栄養バランスのいい朝ごはんは難しくても、子どもと一緒にフルーツを食べるとか。できるところから始めてみてください。
朝起きてすぐコップの1杯の水や24時までに就寝など、簡単に取り入れられるところから、美腸活を始めてみてはいかがでしょうか。
次回は、家族みんなで美腸になれる食事について、引き続き小野さんにお話をうかがいます。
参考図書:
『腸が変われば、人生変わる 美腸の教科書』(主婦の友社)
腸のしくみから、美腸になるための5つのステップ、美腸をつくる毎日の習慣、腸もみ&腸ストレッチまで網羅した「美腸ケア」大全。美腸に役立つ食材の情報も収録。監修は小林メディカルクリニック東京院長 小林暁子先生。