2019年4月27日 21:00|ウーマンエキサイト

公共の場でさわぐ、食事を残す、すぐに手が出る…3大「困った!」どう対処する?【今日からしつけをやめてみた 第2回】



■「困った!」その2:いつも食事を残す、好きなものしか食べない

公共の場でさわぐ、食事を残す、すぐに手が出る…3大「困った!」どう対処する?【今日からしつけをやめてみた 第2回】

マンガ・イラスト/あらいぴろよ 



――子どもが好きなものしか食べなかったり、残してしまったりしたとき「栄養をきちんと摂ってほしい」というもどかしさから、つい「残さず食べなさい!」「好き嫌いはダメ!」と厳しくいってしまうことがあります。こんなときはどうしたらいいでしょうか?

柴田先生:そうね。子どもがごはんを食べているのを監視しているようなお母さんっているわね。でも「残さず食べよう」っていうのは、生き物の中で人間だけのこと。

本来は命をつなぐために体が要求しているものだけ食べる。いわば「おなかが空いたときだけ食べる」という本能的なものを、子どもは持っているのね。

2歳くらいは胃も小さくて未発達だから、おなかがすぐいっぱいになるし、すぐに空く。4~5歳になると大人の食文化が分かるようになって、ウロウロしないで食べるようになる。
体の大きさに比例して食があるから、自然と食べるようになるのね。

公共の場でさわぐ、食事を残す、すぐに手が出る…3大「困った!」どう対処する?【今日からしつけをやめてみた 第2回】

©ucchie79i- stock.adobe.com



――4~5歳くらいまで待てば自然と食べるようになる?

柴田先生:そう。2~3歳の本能的に生きている時期に、子に「あれもこれも食べなさい」「残さず全部食べなさい」というのは、大人の文化を押し付けていることになる、ということに気付いてほしい。

食事を摂るのは、命をつなぐためよね。そして、食べることは楽しいこと。それを忘れてしまって「栄養価のあるものをバランス良く食べさせなきゃ」「せっかくつくったのにどうして食べないの?」とイライラする…。そんなの、子どももつらいけど大人もつらいわね。

――先生のお話を聞くと、親と子でまったく別の次元にいるような気がしてきますね。


柴田先生:親は「どうしたら子どものためになるか」を頭で一生懸命に考えている。でも、子どもは本能的に生きている。そのギャップがすごくストレスになると思うの。

本能的に生きているのに、いきなり私たち大人の食文化を押し付けられた子どもは気の毒だと思わない? だから子どもを信じて、1年、2年待ってみましょうよ。

――待っていても、いいんですね…!


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