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【医師監修】妊娠線の予防はいつからやるべき? ケアの方法とは

目次

・妊娠線の原因は?
・妊娠線ができやすいタイプはあるの?
・妊娠線の予防とケア
・まとめ
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© karin- stock.adobe.com


妊娠すると、体にはさまざまな変化が訪れます。赤ちゃんの成長を感じられるうれしいものもあれば、妊娠線のようなうれしくない変化も…。

妊娠線ができるのは避けられないのでしょうか?

そんなことはありません。
妊娠線ができないままお産が終えられるよう、妊娠線ができる原因を知り、しっかりと予防しましょう!

【医師監修】妊娠線の予防はいつからやるべき? ケアの方法とは
【監修】
成城松村クリニック院長 松村圭子先生


婦人科専門医。1995年広島大学医学部卒業、同年広島大学付属病院産婦人科学教室入局。2010年、成城松村クリニックを開院。女性の「体の健康」「心の健康」のために、一般の婦人科診療だけではなく女性のあらゆる面をトータルにケア。講演、執筆、TV出演など幅広く活動。

著書に、『女30代からのなんだかわからない体の不調を治す本』(東京書店)、『医者が教える女性のための最強の食事術』(青春出版社)など多数。


■妊娠線の原因は?

妊娠線の原因は主に2つあるといわれています。


そもそも妊娠線とは?


おなかに入ったひびのような線がいわゆる妊娠線。実は、皮膚の深い部分が裂けてできたものなのです。

皮膚は、「表皮」、「真皮」、「皮下組織」の3つの層からできています。一番外側にある表皮が急激に伸びたとき、表皮ほど伸びない真皮や皮下組織が裂けて亀裂が入ります。その真皮の裂け目に表皮が引っ張られ、でこぼことした妊娠線ができるのです。

呼び方は違いますが、太ったときにできる「肉割れ」と妊娠線は同じもの。そんなことを聞くとますます妊娠線ができるのはイヤ! と思ってしまいますよね。

英語では妊娠線や肉割れのことを「ストレッチマーク」と呼び、最近では妊娠線予防のケアアイテムの説明には妊娠線と並んでストレッチマークというワードが記載されていることも多いようです。


皮膚のひび割れのほか、体の中心を走る「正中線」の色が濃くなることもあります。これは、妊娠によってホルモンバランスが変化し、メラニン色素が増えることで起こる現象で、ここで紹介する妊娠線とは別のものです。産後は消えるので安心してくださいね。

妊娠線の原因1: 急激な体重変化


肉割れができるのと同じように、急に体重が増えると皮膚の伸びが追いつかず、妊娠線ができてしまいます。急に体重が増えないよう、大変ではありますがしっかりと管理をして妊娠線ができるのを防ぎましょう。体重の増加は難産にもつながるといいますし、適切にコントロールしておいて損はないでしょう。


妊娠線の原因2: ホルモンの影響


妊娠前と比べて妊娠中は体にさまざまな変化が訪れます。ホルモンバランスの変化もそのひとつ。実は、ホルモンの影響で妊娠線ができやすくなるのだとか。

妊娠すると、副腎皮質ホルモンの一種である糖質コルチコイドが増加。これが、お肌のハリには大切なコラーゲンを作り出す線維芽細胞(せんいがさいぼう)の働きを抑制してしまうのです。

皮膚のターンオーバーもうまくいかなくなり、コラーゲンが不足して弾力を失った肌は断裂しやすくなり、妊娠線ができるというわけです。



■妊娠線ができやすいタイプはあるの?

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© Romario Ien- stock.adobe.com


もともと小柄・痩せ型


皮膚が急激に引っ張られるのが原因でできる妊娠線。小柄だったり痩せ型の人は引っ張られる皮膚が少なかったり、スリムな体をキープしてきた人は体型の変化に皮膚が慣れていません。よって、おなかが大きくなるにつれて皮膚が引っ張られたときに伸びることができず、妊娠線ができやすいと考えられています。

経産婦(2人目以降の妊娠)


経産婦に妊娠線ができやすいのは、おなかが大きくなりやすく、体重の増加も一人目のときより大きくなる傾向があるため。妊娠線ができるのは、初産婦で71.6%、経産婦だと87.6%というデータがあります。1人目より2人目、3人目と分娩回数が増えたぶんだけ妊娠線もできやすくなるようです。


参考サイト:福岡県薬剤師会「妊娠線はなぜできるのか?予防法は?(一般)」



多胎妊娠(双子以上の妊娠)


妊娠初期には胎児が1人でも2人でもおなかの大きさは特に変わりませんが、多胎妊娠の場合は妊娠6カ月ごろから急におなかが大きくなり、妊娠8カ月ごろには単胎妊娠の人の臨月ほどの大きさになります。

最終的に13~15kgも体重が増えるそう。おなかが大きくなるのはもちろん、体型と体重の変化が急激であることから、多胎妊娠の場合は妊娠線ができやすくなります。

乾燥肌


皮膚にうるおいが少ないと皮膚の伸びが悪くなり、妊娠線ができやすくなります。これまでに挙がったタイプのなかでは、まだ対策がしやすいといえます。肌にうるおいを与えて妊娠線ができるのを予防しましょう。


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