コミックエッセイ:なんとかなるから大丈夫!
夏休みに家族で温泉旅行へ…露天風呂を知らなかった母の意外な反応とは!?【なんとかなるから大丈夫! Vol.50】
■家族で楽しい時間が過ごせた
夫が付き添ってくれることになり、父は無事、温泉に入ることができました。
露天風呂から出るときに、父が少しふらついてしまい、夫が支えようとしたとき、知らない方もとっさに支えてくださったという、心温まるエピソードも聞きました。
とてもありがたいです。
母は露天風呂に入ったことがなく、露天風呂がどういうものかも知らなかったとか。
テレビなどで見たことがあると思うのですが、温泉に興味がなかったようで、「気に留めたことがなかった」と言います。
母は面倒くさいようで大浴場へ行きたがらなかったのですが、私と露天風呂を気に入った息子がおすすめしたので、重い腰を上げて朝風呂へ行きました。
初めて露天風呂に入った母は、「肌がすべすべになった! もっと入っておけばよかった!」と言うくらい、露天風呂が気に入ったようです。
人とお風呂に入ることが苦手とか、温泉自体が苦手な方もいらっしゃると思いますが、母はそういうわけではなかったので、すすめてよかったと思いました。
ただ、部屋と大浴場はすごく分かりやすい場所だったのですが、母は大浴場から戻る途中、迷子になって、やっと戻ってきたとのこと…。
今回、父や息子も一緒でしたし、タイミングが合わなかったのですが、タイミングを合わせて私が母に付き添えばよかったな、と思ったのでした。
少し反省点もありましたが、家族で楽しく過ごせた良い旅となりました。
母の旅行へ行くという夢が叶って、私も安心しました。
そもそも、父は仕事や趣味で忙しく過ごしていた人だったので、きっと病気をしていなかったら、こんな風に一緒に旅行することは、なかったのではないかと思います。
少なくとも、母が露天風呂に入ることはなかったでしょう。
私が子どもの頃も、家族旅行というのは何度かありましたが、ホテルの客室にある小さなお風呂にしか入った記憶がありません。
ホテルに大浴場などがあったのかどうかは分かりませんが、母はあまり興味がなかったのだと思います。
父が病気になったことは決してうれしいことではありませんが、もっと父と過ごしたい、と思った母の願いは叶ったわけで、
すべてが悪いことではなかったのかな、とも思えます。
母は「また旅行に行きたい、もっと遠くにも行ってみたい、弟夫婦と一緒に船の旅をしたい」など夢が広がっているようです。
これからも、夢を現実にしながら、楽しく過ごしてもらいたいですね。
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