コミックエッセイ:ドイツDE親バカ絵日記
年齢制限とは別の視点!? 大人ぶりたいお年頃の息子が怖がる意外な映画ジャンルとは【ドイツDE親バカ絵日記 Vol.80】
6歳の息子と映画を観に行くことに。息子いわく「ケガをして血が出るような映画は怖くないものの、とあるジャンルの映画が怖い」とのこと。意外なそのジャンルとは!?
ウーマンエキサイトの皆さん、こんにちは!ドイツで子育てをしている主婦のぱん田ぱん太です。
わが家の一人息子・フリッツ君は現在6歳。どのお子さんにもあるあるだと思いますが、その興味はいろいろなものに移り変わっていきました。
例えば……。

傾向として、典型的な「男の子の好み」に沿っている感じですね! 最近は小学校で友達とアメコミヒーローになりきり、戦いごっこなどもしているみたいです。

ドイツでは(日本もでしょうか?)、そんなアメコミの「子供向けバージョン」が売っています。絵柄のテイストを少しやわらげ、セリフも分かりやすくし、残酷なシーンはカット……など調整されたものです。
それを読んで楽しんだり、アメコミヒーローたちの幼児向けおもちゃ(組み立てブロックやフィギュアなど)を買って遊んだりしています。
そんなある日のこと。

久しぶりに映画館に行きたくなったので、現在はどんな映画が上映しているのかプログラムを観てみると、とある新作アメコミ映画が上映中であることをフリッツ君が発見。しかし、映画となるとまた話は変わってきます。

大人ぶりたいお年頃のフリッツ君、たとえ16歳以上向けの映画でも平気だと自信満々。
しかしとにかく、なんの映画を観に行くのかを決めなければなりません。

私はメルヘン系のお話が大好きなので、ふとそう呟いてみました。童話の原作は結構残酷だったりしますが、童話を絵本にしたものや映画にしたものなら、もちろん子供向けですし。

しかしフリッツ君いわく「メルヘンは逆に怖い」とのこと。
どういうこと?

なるほど(笑)。
フリッツ君は、ヒーローやモンスターが戦ってケガをしたりするのはまったく怖くないのですが、メルヘンにありがちな「悪いママが子供に"死んじゃえ"などと暴言をはく」のは怖いようです。
たしかに、人やモンスターが派手に戦う場面はファンタジーとして受け止められますが、「悪いママ」は身近に想像できるおそろしさですものね……。
世界基準で定められている「◯◯歳以上」の基準と、子供それぞれの感性はまったく別の問題なのだなあと実感した出来事でした。