コミックエッセイ:たんこんちは ボロボロゆかい
なんでお年玉を親に奪われるの? 息子の疑問に葛藤した母の決断【たんこんちは ボロボロゆかい Vol.39】
子どもが産まれてから、その存在の意味が変わったお年玉。
自分の時は母に預け、そしていつの間にかなくなっていた…というよくある話なのですが、育児を経験し、育児にかかるお金事情を知った今は、それも仕方ないなと…目には見えなくても確かにそのお年玉は私を育むために使ってもらえたのだなという実感があります。
そんな経験を経て今、ある問題が生じます。
息子、お年玉を全部使いたがる問題です。
■お年玉、全部使いたい!
今まで娘に対しては、いただいたお年玉の中から年齢に合わせて渡す金額を変え、その一部を渡していました。
自分で使うことでそのありがたさを感じてもらえたら、と思ってのことでしたが、娘はそれに対してなんの疑問も持たず、素直に喜び、感謝してくれていました。

しかし、息子は違いました。
「この中で、5000円そうまは使っていいから、あとはママがそうまの口座に入れておくね~」
「いやだ!」
「……いやだ!?」

確かに息子はお金が大好き。
お小遣いをせっせとためて一万円以上するおもちゃをドカンと買うこともあります。
そして何より計算が早い。一緒に買い物へ行くと、店員さんよりも早くお釣りの計算をします。
そんな息子はいただいたお年玉をすべてチェックし、計算し、
これでアレが買える…!としっかり計画していたのでした。

なんの疑いも持たずに素直な娘に対し、計算が早く鋭い息子。
確かにこうなることは、いつかこうなることは、わかっていたのですが…。