子育て情報『直さなきゃダメ? うちの子の野菜嫌い』

2017年5月10日 12:29

直さなきゃダメ? うちの子の野菜嫌い

直さなきゃダメ? うちの子の野菜嫌い

よその子はパクパク食べているのに、うちの子だけお皿の端によけている…など、野菜嫌いは、ママも切なくなってしまう場面がありますね。そもそも、野菜を食べることはなぜ大事なのでしょうか。今のうちに野菜嫌いを直さないといけないのでしょうか?管理栄養士として、親子の食の悩みに長年向き合ってきた太田百合子さんに話を聞きました。


直さなきゃダメ? うちの子の野菜嫌い

お話を聞いたのは:太田百合子さん
管理栄養士。研究テーマは小児肥満、離乳食、幼児食。大学・専門学校で非常勤講師を務めるほか、NHKの子育て番組出演や育児雑誌の監修を行っている。著書に「0-5歳児 食育まるわかりサポート&素材データブック」(学研プラス)など。

Q.お子さんは野菜が好きですか?
直さなきゃダメ? うちの子の野菜嫌い


Q.お子さんに嫌いな野菜があることについてどう感じますか?(複数回答)
直さなきゃダメ? うちの子の野菜嫌い


※2017年2月1日~28日、Webアンケート、有効回答数1247

野菜を食べる目的は食物繊維を取り入れること
みなさんは、子どもから「なんで野菜を食べなきゃいけないの?」と聞かれたら、どう答えますか。「体にいいから」でしょうか。「栄養が取れるから」でしょうか。
実は、野菜には栄養分がほとんどありません。栄養となるのは炭水化物(ご飯やパン)と、タンパク質(肉や魚)と、脂質。よく「野菜でビタミンやミネラルが取れる」といわれますが、魚や大豆の方が多くの量を含んでいます。
「それならご飯や肉だけを食べればいいんじゃないの?」と思うかもしれませんが、タンパク質や脂質だけの食事を続けていると、おなかの中の悪玉菌が増えてしまいます。悪玉菌は、便秘や動脈硬化の原因になります。

そこで出番となるのが野菜です。野菜に含まれている食物繊維は、おなかの中にカスとしてとどまり、悪玉菌を取り込んで、うんちと一緒に体の外に出します。同時に善玉菌をおなかの中で育てます。つまり野菜を食べる目的は食物繊維を取ることなのです。
「野菜ジュースや野菜入りのスナック菓子を食べさせているから大丈夫」というママもいますが、野菜の代用にはなりません。ただ野菜に親しむきっかけにはなるので、上手に取り入れるといいですね。お手伝いには野菜への恐怖心を軽くする効果がある
下の「子どもの嫌いな野菜ランキングTOP5」を見ても分かるように、嫌われる野菜の特徴としては苦味・酸味・辛みがあります。これらは腐っていたり、熟していなかったり、毒があることを連想させる味なので、人間は本能的に拒絶します。

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