2018年8月3日 12:30
小学生に塾は必要?塾に通わせる、通わせないの基準とは
毎日のようにTVで塾のCMを見かけます。高校・大学受験や浪人している人向けだけではなく、最近では小学生の通塾率が増加しています。自分の子どもは通わせた方がいいのか、通わせるならいつからがいいのか。また塾の種類はどんなものがあるのかなど、疑問がたくさん浮かびます。最近の小学生の塾事情はどうなっているのでしょうか。
1. 小学生の通塾率とは
小学生の通塾率は、平均50%となっていて、都心部に近い程高くなる傾向にあります。
その中で、公立小学校に通う小学生の割合は41%、私立小学校に通う小学生の割合は71%となっています。これは、授業内容が公立では比較的易しく塾に通わずついていけるのですが、私立では塾で補強を行わないとついていけないほどハイレベルであるということが一因です。
さらに公立に通う子は中学受験をする子どもがそこまで多くないため通塾率も下がります。
さらに学年別で見てみましょう。
・一年生公立:27%私立51.8%
・二年生公立:27.4%私立60.5%
・三年生公立:32%私立67.2%
・四年生公立:36.8%私立72.7%
・五年生公立:40%私立72.8%
・六年生公立:49.8%私立76.6%
※文部科学省「子どもの学習費調査平成26年」
私立では一年生でも半分以上が塾に通っているということになります。公立でも、四年生からはほぼ4割が、六年生には半数が通うようになっています。
2. 塾のタイプを知ろう
一口に“塾”と言っても、小学生が通う塾には3タイプあります。通わせる場合には目的を持ち、タイプを把握して選ぶ必要があります。
(1) 進学塾
中学受験を見据えて、入試問題で点数を取れるようにする塾です。三年生の冬からカリキュラムをスタートする塾が多く、大手進学塾の場合は入塾テストに合格する必要もあります。
比較的受講料が高い場合が多いです。
(2) 補修塾
学校の授業内容を理解し、試験で点数を取れるように指導する塾です。学校の授業についていけない部分があるが特に中学受験を考えているわけではないという場合は補修塾に通うことが多いようです。
不得意な教科を強化して教えてくれたり、学校の授業をスムーズに受けられるように教えてくれるので、勉強の楽しさを知ってほしいと思う親が選ぶことが多いです。低学年のうちは補習塾、高学年になるタイミングで進学塾へ切り替えるという場合もあります。