子育て情報『栗原類さんは発達障害者のロールモデルだった!著書を読んで励まされたこと』

2016年10月13日 11:00

栗原類さんは発達障害者のロールモデルだった!著書を読んで励まされたこと

であり、等身大の発達障害当事者であると言えます。

この本の表題には「僕が輝ける場所をみつけられた理由」という言葉が入っています。「輝く」という言葉に、芸能人として、モデルとして、華々しい生活をしている類さんのイメージが湧くかもしれません。

しかし、この本を読んでいるうちに、類さんは決して「輝ける場所」という言葉を、才能を生かして大活躍する華々しい場所、という意味で使っているわけではないことが分かります。

類さんにとっての「輝ける場所」とは、できないことや苦手なことが沢山あっても、それを補い受け入れながら、好きなことを好きと言える安心できる居場所、そんな場所である気がします。

そしてそれこそが、多くの発達障害児にとっての「輝ける場所」なのかもしれません。


類さんを支えてきた存在、栗原泉さん。その子育てスタンスとは?

栗原類さんは発達障害者のロールモデルだった!著書を読んで励まされたことの画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11021000396

発達障害児は、よくある曖昧なルールや、空気を読み取るのがとても苦手です。
普通の子どもであれば、いちいち口に出して注意せずとも習得してくれる社会的ルールのようなものを、発達障害児には、繰り返し伝えなければなりません。

しかも、伝えたとしてもすぐに忘れます。次第に、毎日毎日ガミガミと注意を繰り返す自分が、嫌になってきます。

本の中に登場する、栗原類さんのお母さん、栗原泉さん。彼女の強力な支援のもと、類さんは目の前に立ちはだかる数々の困難に、1つひとつ対処していきます。面白いことに、栗原泉さんも、決して特別なお母さんではありません。

類さんの教育環境を考え、海外に移住するようなフットワークの軽さはありますが、言われたことをどんどん忘れていってしまう類さんに、何度も何度も同じことを畳みかける一面も描かれています。

泉さんは「過保護と言われてもいい。
子どもの幸せを優先する」というスタンスで育児をしています。発達障害児の親は、これを読んだらきっと、肩の力が抜けることでしょう。

なぜなら私たち親は、いつも自分が過保護になり過ぎていないか?自問自答している状態だからです。

手助けをしなければ、当たり前のことがなかなかできるようにならない、しかし、「自分の手助けが、いつかこの子の自立を阻むことになるかもしれない」、と手助けするたび罪悪感を感じる毎日。

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