子育て情報『RDI(対人関係発達指導法)とは?効果や具体的な療育法、他の療育方法との比較などご紹介します』

2017年5月25日 17:18

RDI(対人関係発達指導法)とは?効果や具体的な療育法、他の療育方法との比較などご紹介します

人間の行動を個人と環境の相互作用の枠組みの中で分析し、実社会の諸問題の解決に応用していくという考え方がベースになっています。

◆TEACCH
TEACCHとは、ASD(自閉症スペクトラム障害)の当事者とその家族を対象とした生涯支援プログラムのことで、ASDの人々の自立とQOL向上を目指す包括的な「支援の枠組み」を指します。「構造化された環境で認知発達を促す訓練をする」という考え方がベースになっています。

ABA、RDIは実践の体系を表すのに対して、TEACCHは支援の枠組みを指す言葉なので、役割の面では一概に比較することはできません。

ABAとRDIの違いは、支援対象と教える内容にあります。

まず、ABAは子どもに対して、社会生活の行動における正解を与える方法のこと。一方RDIは、家族に対してコミュニケーションの取り方をガイドする方法のことです。ABAは本人と環境にある問題を分析・指導し、RDIは「どういったかかわり方をすれば、本人がコミュニケーションに対する意欲を引き出せるか」を親に対して指導します。


どれか一つの正解をだすのでなく、症状や段階に応じて組み合わせることでより個別最適化された療育が可能になるといわれています。

http://amzn.asia/i8KK3NO
自閉症児のためのTEACCHハンドブック


RDIを受けられる場所、必要な費用や期間は?

RDI(対人関係発達指導法)とは?効果や具体的な療育法、他の療育方法との比較などご紹介しますの画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10132112124
日本にいるコンサルタントは、Connections Centerのホームページから探すことができます。RDIに関する本も出ていますが、毎年アップデートされているシステムであるため、個人で学ぶよりも専門家と協力して行うことが推奨されています。

RDIにかかる費用はコンサルタントによって変わりますが、大体1時間のコンサルティングで1万円ほどが相場です。

RDIは他の療育方法と比べ効果が見えづらい療育方法で、2週間に1回程度のコンサルティングを行いながら、約1~2年で効果が見えてきます。

療育にかかる費用や期間は、担当するコンサルタントによって変わることが現状です。療育を受けようと思っている家族は、複数のコンサルタントを比較検討してみてもよいでしょう。


http://www.rdiconnect.com/find-a-consultant/japan/
RDI Connections Centerより、日本におけるコンサルタント一覧ページ


まとめ

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10158003326

RDIとは、対人関係において困難を持つ子どもの、生活の質を向上させることを目的とした家族向けの療育プログラムです。

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