子育て情報『機能不全家族とは?影響を受けるとアダルト・チルドレンになる?原因、相談先や家族の立て直し方をご紹介』

2017年7月7日 20:20

機能不全家族とは?影響を受けるとアダルト・チルドレンになる?原因、相談先や家族の立て直し方をご紹介


機能不全家族とは?

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11044030843

機能不全家族とは、家庭内で弱い立場にある人に対して、身体的または精神的ダメージを与える機会が日常的に存在している家族状態のことをいいます。

機能不全家族においてダメージを受ける存在は、家庭内で弱い立場になりやすい高齢者や子どもである場合がほとんどです。身体的・精神的ダメージには例えば、虐待やネグレクト(育児放棄)といった行為、また家族同士の不仲による対立や生活貧困、子どもに対する過剰な期待などが含まれます。

機能不全家族のもとで育てられた子どもを、俗称で「アダルト・チルドレン」と呼ぶこともあり、高齢者よりも子どもを対象にした議論が盛んに行われています。

健康的に家族という集団が機能していると、子どもは自分に身近な大人や友人を見本に、生きる上で必要なさまざまな能力を身につけていきます。人格を形成していく大切な時期に周りの大人、特に家族から合理的・道徳的な物事の考え方を学んでいきます。

ところが、保護者が偏った考え方を持っているような機能不全家族のなかでは、健全な学びの体得が難しい状況といえます。その原因は子どもの保護者が招いている場合がほとんどです。
そういった子ども時代の経験によって、自己認識の歪みや、対人関係が上手くいかないなどの生きづらさを抱えることがあります。

機能不全を招いている親のことをいわゆる「毒親」と呼ぶことがあります。「毒親」とはアメリカの精神医学者であるスーザン・フォワードが著した『毒になる親』から生まれたインターネットのスラング用語です。

身体的・精神的ダメージを子どもに負わせる親は、そのまた親から同じような経験を受けている場合も少なくないと言われています。

実はダメージを“与える側”と“受ける側”には決定的な境目はないのかもしれません。子どもの頃にダメージを“受ける側”だった人が、結婚して家庭を持ったことをきっかけにダメージを“与える側”になってしまうケースは十分に考えられます。

とはいえ、その連鎖が必ずしも続くとは限りません。連鎖を断ち切り、機能不全家族の影響から逃れて生きることも選択できます。
機能不全家族に悩む本人は、家族から影響を受けた自分という事実を受け止めながら「これから本来の自分をつくっていくのだ!」

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