子育て情報『ワーキングメモリとは?生活に不可欠な役割、発達障害との関係、調べ方、対処法をご紹介!』

2018年8月10日 23:00

ワーキングメモリとは?生活に不可欠な役割、発達障害との関係、調べ方、対処法をご紹介!

発達障害とは、生まれつきの脳機能の発達のアンバランスさ・凸凹(でこぼこ)と、その人が過ごす環境や周囲の人とのかかわりのミスマッチから、社会生活に困難が発生する障害です。発達障害があると、不注意で衝動的な行動や、読字や書字の苦手といった症状が見られますが、ワーキングメモリが弱い場合に出る症状に似ています。そのため、何らかの関連があると考える専門家もいます。

ただしこの二つの関係性については「発達障害の診断が下りている子どもはワーキングメモリの数値が弱い傾向にある」というデータがあるのみで、関連を決定づける研究結果はまだありません。

次に、ワーキングメモリの弱さと発達障害のt区政の共通点と、その関連について現在考えられている説をくわしく見てみましょう。

ADHD(注意欠陥・多動性障害)は不注意(集中力がない)、多動性(じっとしていられない)、衝動性(考えずに行動してしまう)の3つの症状がみられる発達障害のことです。

このうち、不注意と衝動性の特性による「注意すべきことの判別が付かない」「忘れ物が多い」「気が散りやすい」などの困りごとは、ワーキングメモリの機能の弱さによって、情報を一時的に記憶したり整理することが苦手なことが関連しているのではないかとも考えられています。

LD(学習障害)は、知的発達の遅れはないが、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算・推論する」能力に困難が生じる発達障害のことです。


LDの症状はさらに「読字障害」「書字障害」「算数障害」に分類されます。それぞれ複数の原因が考えられますが、「文字からの情報を記憶できない」「書こうとした文字の記憶ができず、正しく書けない」「頭の中で数字の情報を短期記憶、活用することができない」といった困りごとは、ワーキングメモリの機能の小ささが関係している可能性があります。

このように発達障害がある子どもの特性をワーキングメモリの働きという側面から考え、その仕組みに対する手立てを行うことで、困りごとを軽減するきっかけになるかもしれません。


ワーキングメモリが弱い子どもへの支援ポイント

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10161002290

ワーキングメモリの機能が弱いと、速やかに適切な行動を行うことが難しくなります。でも、対処の仕方を学べば、困りごとを減らすことはできます。

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