子育て情報『ウエスト症候群(点頭てんかん)とは?気になる症状や治療法、予後を詳しく解説します』

2018年5月29日 09:00

ウエスト症候群(点頭てんかん)とは?気になる症状や治療法、予後を詳しく解説します

などの睡眠導入剤を使って、眠らせた状態でとることができます。

ウエスト症候群が、脳形成異常や脳室周囲白質軟化症(側脳室周囲白質に局所的な虚血性壊死による多発性軟化病巣ができる疾患、早産児や低体重児に多くみられる)が原因となっている場合もあるため、頭部CTやMRIの検査を行い、基礎疾患がないかをくわしく調べます。

原因がはっきりすれば、有効なアプローチ方法を見つけられる可能性が高くなるのです。


ウエスト症候群の治療法は

ウエスト症候群(点頭てんかん)とは?気になる症状や治療法、予後を詳しく解説しますの画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11017019029

ウエスト症候群は難治性のてんかんです。ウエスト症候群だと診断されると、不安が先に立ちますが、有効な治療法はいくつかあります。決して心配しすぎず、赤ちゃんのためにも早期治療に取り組んでほしいと思います。治療法にはどんなものがあるのか、どんな効果があるのかなど詳しく解説していきます。

ウエスト症候群の治療法として、まずはビタミンB6やバルプロ酸などの抗てんかん薬を1~2週間程度投与して様子をみることもあります。
それでも効果がみられない場合は、すぐにACTH療法に移行します。

ウエスト症候群の最も有効な治療法として、ACTH(副腎皮質刺激ホルモン)投与があげられます。日本では、作用時間の長い人工合成ACTH製剤であるコートロシンZが使われて、太もも(左右交互)に注射投与します。

一般的には、最初の2週間程度は毎日投与(この過程で発作が消失または激減する効果が表れ始める)し、効果があれば徐々に投与回数を減らしていき、効果がなければ3~4週間程度まで毎日投与を延長し、その後に投与回数を減らしていきます。基本的には入院が必要な治療です。

副作用として、ムーンフェイス、高血圧、電解質異常、易感染性などがありますが、それも含めて量や投与方法などをコントロールしながら治療を進めます。日本てんかん学会では、ACTHについて下記のようなガイドラインを作成しています。

1.West症候群の治療に最も有効なのは、ACTHである。

2.ACTHの最適投与量、投与方法、期間については十分なエビデンスがないが、副作用を軽減するために、可能な限り少量、短期間の投与が推奨される。
3.ACTHは、West 症候群発症後出来るだけ早く使用すべきである。

関連記事
新着子育てまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.