2019年7月5日 07:00
限界だった発達障害の娘、中2で特別支援学級へ――そして高校選択も最終段階に【わが家の進路選択 Vol.6】
また、学校復帰に向けて再登校の方法(最初は1時間。保健室→特別支援学級→通常学級へと徐々に慣らしていく)などの打ち合わせを病院、学校、NPO法人と行いました。
新設のE特別支援学校へ
学校を休んでいる間、娘は家事を手伝ったり、学習・余暇支援を行っているNPO法人に通ったりしていました。それでも娘は徐々に時間を持て余すようになりました。そこで私達は、以前教育委員会の教育相談で情報を得た『新設のE特別支援学校』を見に行くことにしました。今までタイミングが合わずなかなか見学ができていなかった特別支援学校を実際に見ておきたいと考えたからです。
自治体が設定している“学校に行こう週間”(※)を利用した学校見学に事前申し込みは必要ありませんが、特別支援学校高等部の説明会参加には学校を通しての申し込みが必要です。特別支援学級と違い、通常学級には特別支援学校説明会のお知らせの手紙は配布されないので、私は説明会の案内が学校に届いたら知らせてくれるように学校側にお願いをしていました。
※公立の小・中・高等学校を地域住民に知ってもらうために、(私達家族が住む)自治体が設けている学校開放週間のこと
でも夏になっても連絡が来なかったので学校に確認すると「夏と秋の説明会は定員オーバーでもう参加できないそうです。12月に追加で開かれる最後の説明会なら間に合うかもしれません」と告げられていました(この時私は通常学級在籍で特別支援学校の情報を得る難しさをひしひしと感じたものです)。
E特別支援学校は週に一度ほど生徒が作った菓子類を学校の敷地内で地域住民に販売していました。この特別支援学校は、就労に向けたカリキュラムが充実していることもあり、授業の一環でこうした販売もしていたのです。私達は「説明会に参加できないのなら販売日に合わせて学校に行き、買い物ついでに学校や生徒の様子を見てみよう」と考えたのです。地域の住民と生徒のやり取りや、学校のアットホームな雰囲気を娘は気に入ったようでした。
特別支援学級入級への意思
2週間ほどの「前向きな不登校」を終え再登校した娘。そんな娘に対して、中には心無い言葉を掛ける生徒もいました。
つらいと感じると、娘は特別支援学級に行っていたそうです。
Upload By 荒木まち子
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娘は、中2の1月に正式に特別支援学級に移籍することになりました。