2020年5月8日 15:00
慣れない地で発達障害娘のワンオペ育児。孤独な私たちを救ったのは「お互いさま」の心だった――コロナ禍に思い出す15年前の日々、大変なときこそ恩を送りたい
その優しさは『土地柄』だけではなかった!
私はそれらの優しさやおおらかさはずっと関西という土地柄ゆえと思っていました。でも後にそれだけではないとわかりました。
私が暮らしていたのは阪神・淡路大震災で大きな被害を受けた地域でした。
辛い経験したことがある人たちだからこそ、困っている人に対して自分ができる範囲で精いっぱい手助けをする精神が根付いている。そしてさらりと「困ったときはお互いさま」と言えるのだと気がついたのです。
今住んでいる地域でも広がった、困ったときの助け合い
東日本大震災の後、今住んでいる地域でもおむつやおしりふきなどが手に入りづらかった時期には、ママ友同士でシェアをしたり、ホームベーカリーを持っている人が手作りパンを配ったりとお互いに助け合いをしていました。
そして今
COVID-19が猛威を振るうなか、私達は様々な不便を強いられています。
小さい子どもや障害児・者がいる家庭、病気や介護が必要な人がいる家庭、妊婦や高齢者がいる家庭、受験生がいる家庭、収入が減った家庭、などなど、それぞれの悩みと苦労があると思います。
特例子会社に勤めて3年目の娘も、自粛要請の影響で出勤日数の調整が行われ自宅で過ごす時間が増えてきています。
数年かかってやっと定着した生活のリズムも乱れ始めています。
「自分が今できること」をして、恩を送りたい
もしかしたら今後、行政の支援や取り組みなどが鈍ってくることもあるかもしれません。
でも、もしもそうなったとしてもお互いに助け合いの気持ちを持って支え合いながらこの困難を乗りきることを願いながら、微力ながら私も「自分が今できること」をしていこうと思っています。
かつて私達親子を支え助けてくれた人たちに直接恩返しをすることはできないかもしれませんが、私も「困ったときはお互いさま」と笑顔で言える人になって、恩を送っていきたいです。
最後に
私が今このサイトを通してできることは自分の障害児育児体験談を書くことや、読んだ方のガス抜きになるような漫画を描くことぐらいしかありませんが、様々なストレスを抱える発達ナビユーザーの皆さんの「生き抜くための息抜き」のお手伝いが少しでもできたなら幸いです。
衝動的に欲しいものを買ってしまう…お金のトラブルを抱えがちな子どもへの金銭教育【発達障害と診断された息子の中学高校生活 Vol.3】