実生活で役立つ知識がもりだくさん!事例豊富なADHD本、子育てがつらい時に書いて整理できる「子育てノート」、漫画で学ぶペアトレ、場面緘黙のサポート本まで、注目の5冊がずらり
わかりやすく事例や対処法を紹介!ーー『ADHD 注意欠如・多動症の本』
本書では、「落ち着きがない」、「衝動的に行動する」、「不注意で忘れ物が多い」といった特徴をもつADHDの子どもとの付き合い方を紹介しています。ADHDの子どもは、特性ゆえに学校や家庭での生活で失敗やトラブルを経験することも多く、ストレスを抱えることが多くなりがちです。ときには、そういったストレスが学業不振や、うつ病、いじめなどの重大な事態につながることもあります。
本書は、漫画と豊富なイラスト、読みやすい文章で、症状から対応策まで徹底的にわかりやすく解説しています。生活リズムの整え方や、やる気の育み方、ゲームやスマホとの付き合い方といった日常生活に即した具体的なアドバイスが盛りだくさん。子どもたち本人のメッセージも掲載しており、保護者や教育関係者の方にぜひともおすすめしたい一冊となっています。
書いてみると子育てがラクになる!『発達障害の子どもの行動が変わる魔法の子育てノート』
発達支援の専門家として長らく子どもを育む仕事をしてきた、藤原里美さんによって書かれた本書。「これまでにたくさん自分も失敗をしてきた」と著者の藤原さん。
しかし、失敗を繰り返す中で、「こうしたらうまくいく」方法をたくさん見つけることができたと言います。本書にはそんな、失敗から学んだ子育ての工夫がもりだくさん。
この本は、「知る」、「理解する」、「行動する」、「評価する」、「できる」といった5つのステップを想定して作られています。本の中には、実際に自分で記入できるスペースが豊富に設けられており、志向を整理しながら本を読み進めることができます。ぜひ、発達障害のあるお子さんをお持ちの保護者の方に読んでいただきたい一冊です。
幼稚園や学校で話したいのに話せない「場面緘黙」の子どもの支援がわかるーー『イラストでわかる子どもの場面緘黙サポートガイド~アセスメントと早期対応のための50の指針』
家庭ではしゃべることができるのに、幼稚園や学校などの集団の中ではことばを発することができない、「場面緘黙」。小児科で院長をつとめる金原洋治さんと、長野大学社会福祉学部准教授の高木潤野さんの共著である本書は、そんな場面緘黙の子どもたちの理解を深め、具体的にどう支援・指導したらいいかを書いた本です。学校の先生向けに書かれた本ですが、保護者にとっても、学校と連携して子どものサポートをするために役立つことがたくさんある本です。