2021年2月16日 07:00
5歳自閉症、発語なし。将来を憂う母も、わが子なりの愛くるしい意思表示に思わず...?
できるやり取りはたった2つ。『ちょうだい』と『ごめんなさい』
自閉症と中度知的障害をあわせ持つわが家のほぺろうは、5歳の今でも発語なし。言葉も出ない・目も合いにくいので他人とのコミュニケーションは難しく、何を考えているのか読みにくい分、周りに要求を理解してもらえず癇癪を起こすこともしばしばでした。
そんなほぺろうですが、保育園に通い出したときくらいから「ジェスチャーで意思表示できれば癇癪が減るかも?」と保育園や発達サポートの先生からいろいろアプローチしてもらいました。
ゴチャゴチャにならないように基本的なものだけ教わっていましたが、ほぺろうには習得が難しく…『こんにちは』『ありがとう』は意味を理解していないので促されてお辞儀するだけだし、クレーン現象もよく出るけれど“意思表示”というよりは人の手を“道具”と思っているだけの感じです。
5歳の現在でも、根気よく教え続けて習得できたのは『ちょうだい』と『ごめんなさい』だけ(しかもジェスチャーが何かおかしい)。
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変なジェスチャーでも、ほぺろうが自らの意思で表現してくるのはこの2つだけ。
コミュニケーションに関してはまだまだ課題が山積です。
将来を考えると一日も早く発語してほしい。だけど…
言葉が出てくれたらほぺろうの考えも伝わる、言葉が便利と気づけばクレーン現象もなくなる、何より言葉で気持ちを表現できれば癇癪が減る。
大きくなるにつれ他人に意思を伝えなければならないシーンは増えてくるし、その度に癇癪を起こすワケにはいかない、思春期になったら余計喋ってくれないかも知れない、親の私だってずっと一緒にはいられない…。
正直、毎日そんな心配がグルグルと頭を巡ります。
「いつかは喋るかも?もうずっと喋る日はこないかも?」そんな思いを抱えながら、発語を促すために基礎の基礎ですが常に『言葉添え』を欠かしません。
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ところが頑張り虚しく、ほぺろうには全く通用していない様子。
喋ろうという意識が見られなくて親としては気が遠くなります。
だけど以前と比べて、ちょっとだけ変化が…
言葉のかわりに身体中で表す喜怒哀楽が面白い
頑として喋ろうとしないほぺろう。ですが、それ故か今では『言葉以外の表現力』が伸びてきてしまいました。(良いのか悪いのか…)
以前は癇癪が強過ぎて、喜怒哀楽の『怒』しか出ていなかったのですが、最近は「好物を食べたときの喜び」