2021年4月9日 06:30
4歳まで無言、5歳で独り言、低学年時代の独演会…。ASD小6息子が他人の内面を尋ねるようになるまで
「会話」ではなく「独演会」をしがちなコウでしたが…?
Upload By 丸山さとこ
今はかなりのおしゃべり好きで、家に帰ったと同時に「今日学校でねー」と話し出すようなコウですが、4歳までは無言でいることが多い子どもでした。
5歳になると少しずつ話すことは増えたものの独り言のように話していることも多く、こちらから話しかけても「うん」「ううん」「そう」と短く返ってくることが殆どでした。
そんな調子のコウでしたが、6歳になると今度は打って変わり自分からよく話すようになりました。
よく話すけれど一方的だったコウ
小学校に入学したコウは、無口だった園児のころに比べたらグッと話す量が増えました。
先生からのお話によると学校でも元気よくおしゃべりしていたそうです。
ただ、理科の授業でオジギソウの観察をしているときに「おじぎをするのは中で水分が移動するからなんだよ」と説明するなど、”知識だけを羅列する話し方”が多かったようです。
今思い返すと、知識披露系以外のおしゃべりも「なぜ?なに?」系の質問など、知識を得るためのものが殆どだったと思います。
「〇〇していい?」「□□が欲しい」などの要求に関する言葉も多く、会話を楽しむためのおしゃべりはまだ殆ど見られませんでした。
9歳になったコウは、”今日学校であったこと”や”何かに対して感じたことや考えたこと”など、自分の体験や内面についてのエピソードを話してくれるようになりました。
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https://h-navi.jp/column/article/35027774
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11歳のときに過去の自分を振り返ったコウは「離れていた間の楽しかった話を聞いてほしいと思うようになったのが9歳ごろだった」と言っていました。
それまでは”こちらから質問をすれば学校であったことを話してくれる”状態だったので、コウの方から「こんなことがあったんだよ!」と話してくれるのは新鮮な感じでした。
11歳になった現在のコウ
そして11歳の今、彼の”親へのおしゃべりのピーク”は過ぎたような気がします。
友人と公園で集まるときなど「ゲームの話とかしてるよー」と言う最近のコウは、そんな友人との会話内容を詳細に親へ話すことは無くなってきました。