子育て情報『精神科医・田中康雄先生、ファザ―リング・ジャパン・橋謙太氏、発達ナビ編集長が「障害がある子どもの自立や保護者のキャリア」まで語り合う。映画『旅立つ息子へ』×LITALICO発達ナビ座談会レポート』

2021年4月8日 08:30

精神科医・田中康雄先生、ファザ―リング・ジャパン・橋謙太氏、発達ナビ編集長が「障害がある子どもの自立や保護者のキャリア」まで語り合う。映画『旅立つ息子へ』×LITALICO発達ナビ座談会レポート


精神科医・田中康雄先生、ファザ―リング・ジャパン・橋謙太氏、発達ナビ編集長によるオンライン座談会開催

2021年3月14日(日)、映画『旅立つ息子へ』×LITALICO発達ナビ協働企画のオンライン座談会を開催しました。

映画『旅立つ息子へ』は、イスラエル映画。自閉症スペクトラムのある一人息子・ウリと、妻と別居し息子と二人で暮らす父親のアハロンの、自立と子離れの物語です。

座談会には、精神科医の田中康雄先生、ファザーリング・ジャパンの橋謙太さん、そして発達ナビ編集長・牟田が登壇。映画で描かれる、障害があるわが子の自立にまつわる思いや不安、保護者のキャリアと子育ての関係などについて語り合いました。

田中先生は臨床の中で数多くの親子を診てきた専門家として、そして橋さんは障害のある子どもを育てる保護者としてお話をしてくださいました。

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障害がある子どもの自立と保護者の不安

座談会に際し、発達ナビユーザーにもアンケートの協力をいただきました。
座談会では、映画のメインテーマでもある「障害のある子どもの自立」について、どんなことが不安なのかをたずねたアンケート結果を紹介しました。

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2021年3月で学校を卒業し、4月から就労するお子さんの保護者でもある橋さんは
「本人が学校に笑顔で通えているか。通えていれば、自己肯定感が高い状態で成人してからも生活ができると思う。無理させると自己肯定感が下がり、良い結果をうまないのじゃないかと思う」「就労を目的に学校生活を送るのではなく、笑顔で過ごせた学校生活の結果として就労があると思う」と、「子どもの今」を大事にしたいと話します。

田中先生は、「保護者の皆さんは、就労していけるかどうかは不安だろうと思う」
そして、親なきあとも支援の網の目からこぼれ落ちないように「保護者以外の相談相手が欲しい、精神面でも経済面でも相談できる相手が欲しいということだろうと思う」とアンケート結果を読み解きながらも、「子どもの今このとき」の重要性について言及。
将来のことはもちろん不安であり、支援につながってほしいという思いをくみながらも、橋さんと同様「就労はゴールではない」と言います。学校生活をどれだけ楽しめたかが糧になるし、働きたい意欲をつぶさない条件づくりが大切であると言います。

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