2021年10月7日 08:30
「ポイント手帳」を使い続けて12年。苦手が多かった長男の「できた!」を増やし自主性を育んだ、わが家の工夫
「ケンカしたけど謝れた」なども、事後に本人からの自己申告でポイントがつくことも。
また、取りかかる前から気が遠のきそうな、夏休み・冬休みの膨大な宿題などには、付与ポイントごとに色分けしたふせんを、課題やワークの1ページごとに貼って、別途換算表を作ることも(下の写真は、2021年夏休み版)。
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…このように、子ども目線でポイント換算を設定すると、やる気があるときの更なるモチベーションUPになるのは勿論、子どもが積極的に取り組めないことでも、とにかく「イヤだ!」の一点張りではなく、大抵のことには親子の話し合いの余地が生まれるので、私も子育てのあらゆる場面で非常に助かりました。
「ポイント手帳」を12年間、使い続けてみて…
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「ポイント手帳」を12年間使い続けてきた子どもたちの成長を観察すると、いつの間にか、できることが増えた気がします。
小さなころから続けることで、宿題などの毎日の学習習慣や、歯磨きなどの基本的な生活習慣を定着することができたり、学校行事に穏便に参加したりできるようにもなりました。身につくまで少し時間はかかりましたが、今では、子どもたちが毎日自分で簡単な朝食を作ってくれたりと、私も家事負担が減って助かっています。
また、新しいことに挑戦する背中を押したり、自分のやりたいことのために貯めたポイントをドーンと使ったり…と、子どもたちの経験値を増やす手助けもできました。家庭で基本的な金銭管理スキルや金銭感覚を育てたり、お金のしくみや給与システムなどを疑似体験できて、近い将来の自立のためにもやっててよかったと実感しています。
もちろん、「ポイント手帳」だけで全てがうまくいく訳ではありません(どうしてもイヤなこと・無理なこと・できないことだってあります)。でも、子どもがうまくいかないときや、失敗して落ち込んでいるときも、今までの「できた」「がんばった」記録が励ましてくれました。
また、子どもを「お小遣いやごほうびで釣り続けてもいいの?」と、気にされる方もいるでしょう。
うちの場合は、本人にとってハードルの高いことも、最初はポイント目当てでもいいから何度か挑戦できると、そのこと自体に少しずつ慣れていくので、だんだんと取り組みのハードルが下がって、報酬がなくても次第にできるようになりました。