2021年11月2日 06:15
不登校開始から1年、笑顔が増えた発達障害小2息子。これから親にできることは?――児童精神科医 三木先生に聞いてみた!
いったいこれからどうしたらいいのかなって思うことがあるんです。
三木先生:う~ん…そのままでいいんじゃないかなぁと僕は思いますよ。いわゆる不登校の、社会不安が強くて行けないというのとは、息子さんの場合、何か、質か量かは違うんでしょうね。
――そんな感じはします。本人元気だし、スクールカウンセラーさんに相談に行くという雰囲気でもなくて…
三木先生:そうですよねぇ。楽しく生きてるしなぁ。それなら学校で得られるはずだったものの取りこぼしだけ気をつけていれば、あんまり行かなくてもいいんじゃないですか?
学校の目的って、要は【学習】と【社会性】ですよね。社会性って言っても、息子さんの場合、友達などのコミュニティネットワークもある程度持っているし。
勉強もそんなに困るタイプではなさそうだし。それなら行かなくても何も問題ないですよね。
まぁお母さんからしたら、ずっと子どもが家にいるので大変かもしれませんが…(笑)
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――ええ、影響はずっと息子が家にいるってことですね(笑)家では学習もまぁちょっとはしていて。あとはゲームして、好きな番組見て、今は料理がお気に入りで、ほかにもインターネットから情報を集めて科学実験してみたり。パソコンでプログラミングしていたり。好きな本を好きなだけ読んだり。まーぁ生き生きと過ごしています。
三木先生:おぉ!話を聴く限り、興味を持っていろんなことして過ごせるお子さんみたいですし、ますますそれならそれでいいんじゃないって気がしてきましたよ。
――…いいんでしょうか?
三木先生:いいんでしょうね!日本の教育って、標準化されていて。このレールに乗っていくと、最低限ここまでは到達できますよっていうのがはっきり決まっているのだけど、それ以外の選択肢が若干吊り橋状態っていう仕組みなんですよね。だから吊り橋側の道を行く人はドキドキするんですけど、その吊り橋を渡っている理由、要は元のルートに乗れない理由が何かってことを考えるんです。能力的に難しいために吊り橋を行くタイプのお子さんにはサポートが必要だと思いますが、ルールが気に食わない、こっちの道が好きだからなどの理由があるお子さんの場合は、それで全然いいと僕は思いますよ。
――そっか…
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三木先生:ただ、あんまり前例もないし、先の展開も全く想像がつかないから、大人はドキドキしちゃいますよね。