子育て情報『心豊かな生活を送るための土台づくり。わが子の試行錯誤を支え「折れない心」を育む【青年期編】――相模女子大学教授・日戸由刈先生から』

2022年2月15日 14:15

心豊かな生活を送るための土台づくり。わが子の試行錯誤を支え「折れない心」を育む【青年期編】――相模女子大学教授・日戸由刈先生から

もちろん、失敗もたくさんします。でも、「困ったときは、助けてもらえる」という安心感があるからこそ、多少の失敗にめげることなく、自分で乗り切ろうとするのです。これを「試行錯誤」と言います。そして、試行錯誤を通じて成功体験を積むことは、子どもの折れない心(「レジリエンス」)を強くします。

青年期は、安心して試行錯誤できる環境が大切です。常にディレクターが子どもに口出しをしていると、子どもは試行錯誤の機会を持つことができません。多少の失敗を体験しないと、折れない心も育ちません。ですから親の役割は、黒衣くらいがちょうどよいのです。
ちょっとハラハラするかもしれませんが、子どもがやりたいことはやらせてみる。失敗したら、どう立ち直るかを見守りましょう。どうしても難しそうだと判断したら、子どもに声をかけてみる。こうすることで、子どもの側に「人に相談する力」も育ちます。

ライフステージの変化に沿って、子どもも親も変化します。子育てに悩んだり迷ったりしたときは、先のライフステージにも目を向けながら考えてみましょう。この度の新刊『発達が気になる子の子育て10か条――生活スキルやコミュニケーションを伸ばすコツ』は、幼児期、学齢期、青年期のどのステージにおいても大切なことを、ギュッと詰め込んだ1冊です。それぞれのお子さんのペースに合った育て方のヒントとして、きっとお役に立つと思いますので、ぜひご一読ください。


執筆/日戸由刈

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