2022年4月17日 14:15
ダウン症のある子どもとの生活、「乳児期」「幼児期」「児童期以降」に分けて解説!二次障害についてもーーマンガで学ぶダウン症【医師監修】
ダウン症のある子どもとの生活について
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ダウン症のある子どもとの生活
ダウン症は、正式名称をダウン症候群といいます。21番目の染色体が1本多いタイプが大半であるため、「21トリソミー」と呼ばれることもあります。
ここではダウン症のあるお子さんの保護者が抱えることが多い悩みを「乳児期」、「幼児期」、「児童期以降」の3つの期間に分けて紹介します。
障害のあるなしに関わらず、幼児は免疫がまだついておらず抵抗力が未発達のため、病気にかかりやすい時期です。さらにダウン症がある場合、合併症を持って生まれてくることが多いので、より注意しなくてはいけません。
ダウン症のある子どもは、筋緊張低下を示す傾向が多くあります。こうしたことが原因で、母乳やミルクを上手に吸って飲むことが難しい場合があります。また、同様の理由であまり泣けず、(周囲の大人が)空腹に気づくことが難しくなります。
対処法としては、母乳より哺乳瓶の方が力を使わず飲めるため、哺乳瓶を使った授乳を行う、もしくは母乳と哺乳瓶での授乳の混合にしてあげるといいでしょう。また、哺乳瓶の穴の大きさがより大きいものを選び、少しでもミルクを飲みやすいようにしてあげるといいかもしれません。まめに体調や状態をチェックし、時間をかけてゆっくり飲ませてあげるといいでしょう。
https://msdmnls.co/3K3Qarf
[参考リンク] MSD マニュアル | ダウン症候群(21トリソミー)
自我が芽生えてくると、保護者の言うことを聞いてくれないということに直面することがあります。これは意志の強さやこだわりの表れです。決まった服しか着なかったり、同じ道順を歩きたがったりすることもあります。時には大変なこともあると思いますが、なるべくあたたかく見守り、子どもの気持ちを尊重し、付き合うことが大切です。また、この時期には知的発達の遅れも見られ始めます。
言葉が出るのがゆっくり、周りの子どもたちよりものんびりしているなど、ダウン症のある子どもは乳児期には知的発達に数ヶ月の遅れが見られます。
しかし、成長するにつれ精神の発達の遅れが大きくなります。人により異なりますが、重度から軽度までの知的障害がみられます。