子育て情報『てんかん(癲癇)とは?原因や発作のパターンをイラストで詳しく解説。4つの診断の種類なども【医師監修】』

2022年9月17日 14:15

てんかん(癲癇)とは?原因や発作のパターンをイラストで詳しく解説。4つの診断の種類なども【医師監修】

てんかん(癲癇)とは?原因や発作のパターンをイラストで詳しく解説。4つの診断の種類なども【医師監修】の画像

Upload By マンガで分かる発達障害のキホン

全般発作は脳全体の神経細胞が異常興奮を起こすことで発作が起きるタイプのものです。またミオクロニー発作以外では意識消失を伴います。意識を短時間失うような発作から、体の筋肉がけいれんしたり、こわばったりするものまでさまざまな発作症状があります。

部分発作だけで治まることもあれば、部分発作から始まり、全般発作に変化する二次性全般化発作もあります。

てんかん(癲癇)とは?原因や発作のパターンをイラストで詳しく解説。4つの診断の種類なども【医師監修】の画像

Upload By マンガで分かる発達障害のキホン

これら発作型の「部分発作」と「全般発作」に加え、てんかんの原因である「特発性(病変がなく発作を起こしやすい体質がある)」と「症候性(病変などにより脳の異常興奮が起こる)」によって4つのタイプに分類すると、次の図のように分類されます。

てんかん(癲癇)とは?原因や発作のパターンをイラストで詳しく解説。<div class=
4つの診断の種類なども【医師監修】の画像">

Upload By マンガで分かる発達障害のキホン

脳にはっきりとした病変はありませんが、体質により脳の一部で体質により過敏になり、神経細胞の異常興奮がおこるため、部分発作が起こります。幼児期から学童期に多く発症しますが、成長とともに自然に治るものが大半です。体質による過敏性が、成長とともにやわらいでいくこともあると考えられています。

【主なてんかん症候群】
・中心、側頭部に棘波(きょくは)をもつ良性小児てんかん
・後頭部に突発波をもつ小児てんかん
など

上記と同様に脳にはっきりとした病変はありませんが、脳全体が過敏になり異常興奮がおこることで全般発作が起こります。多くは小児期から思春期にかけて発症し、25歳以上の発症はまれです。薬物療法が効果的で適切な治療を続けているかぎり、発作は起こりにくくなります。ただし薬を辞めると途端に再発する場合があるので注意が必要です。

【主なてんかん症候群】
・小児欠神てんかん
・若年欠神てんかん
・若年ミオクロニーてんかん
・覚醒時大発作てんかん
など

発作の引き金となる病変があると考えられ、部分発作を起こすてんかんです。
原因がさまざまゆえ、年齢を問わず発症する可能性があります。薬物療法が効きにくいといわれていて、発作の抑制が難しい場合もあります。病変を切除することで発作が起こらなくなることもあります。

【主なてんかん症候群】
・側頭葉てんかん
・前頭葉てんかん
・頭頂葉てんかん
・後頭葉てんかん

上記と同様に発作の引き金となる病変があると考えられ、全般発作を起こすてんかんです。

関連記事
新着子育てまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.