子育て情報『場面緘黙(選択制緘黙)とは?症状や原因、診断時のチェックリスト、何歳くらいで発症しやすいのかなど、イラストで分かりやすく解説【医師監修】』

2022年11月20日 14:15

場面緘黙(選択制緘黙)とは?症状や原因、診断時のチェックリスト、何歳くらいで発症しやすいのかなど、イラストで分かりやすく解説【医師監修】

話さない代わりに、擬声音を出したり、指をさしたり、筆談したりすることもあります。子どもの年齢が低い場合、反動で癇癪を起こすこともあります。


場面緘黙の診断

診断基準には、大きく分けて、2014年に出版されたアメリカ精神医学会の『DSM-5』(『精神疾患の診断・統計のマニュアル』第5版)と世界保健機関(WHO)の『ICD-10』(『国際疾病分類』第10版)(※)の二つがあります。

ICD-10では、場面緘黙は、小児期の情緒障害に含まれています。一方、DSM-5 では、場面緘黙は、不安障害の一種とされており、不安や恐怖心が一因になっているのではないかという見方を示しています。今回はDSM-5の診断基準をご紹介します。

※ICD-10について:2019年5月、世界保健機関(WHO)の総会で、国際疾病分類の第11回改訂版(ICD-11)が承認されました。日本国内ではこれから、日本語訳や審議、周知などを経て数年以内に施行される見込みです。


https://icd.who.int/en/
参考:ICD-11 | 世界保健機関(WHO)

DSM-5では以下のような症状が少なくとも一ヶ月続いている場合を「場面緘黙(選択性緘黙)」と定義しています。

・場面緘黙(選択性緘黙)チェックリスト
①ある特定の社会的状況、場面において話すことができない。(それ以外の場面では話すことができる)
②症状のために、「学業、職業上の成績が適正に評価されない」「対人コミュニケーションが円滑に行えない」などの困難が生じている。
③場面に応じた知識があり、会話の楽しさを知っているが、話すことはできない。
④コミュニケーション症(例:小児期発症流暢症)によるものではない。また、自閉スペクトラム症、統合失調症またはその他の精神疾患が併存しない場合もある。https://www.amazon.co.jp/gp/product/4260019074?ie=UTF8&linkCode=ll1&tag=h-navi-22&linkId=b17cc05a1eaf8d730dd03ef758b4f971&language=ja_JP&ref_=as_li_ss_tl
参考:『DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル』

場面緘黙は、およそ2歳から4歳で発症することが多いですが、小学生になり話す機会の増える学校へ行き始める時期まで、症状が顕在化しない場合が多くみられます。

関連記事
新着子育てまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.