子育て情報『カミングアウトは必要?憶測、誤解…発達障害グレーだからこそ悩ましいーー2歳次女の特性の伝え方、どうすべき?』

2023年8月22日 06:15

カミングアウトは必要?憶測、誤解…発達障害グレーだからこそ悩ましいーー2歳次女の特性の伝え方、どうすべき?

騒がないようにと持参したタブレットに見向きもせず、「ここでお待ちください」と案内された1m四方ほどの待ちスペースを飛び出していくあずさ……。

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Upload By にれ

ほかの親子さんたちの迷惑になるので何度も自分たちのスペースへ連れ戻すのですが、その都度「ママ、や~め~て~」「あずちゃんはあるきたいの!」「はなして!」とひとしきり抗議の声を上げてすぐにまた走っていってしまいます。
だんだん私もイライラしてきて、「今は待つ時間!お願いだからママとここにいて!」と語気が強くなってきたとき、私たちのスペースの目の前で身長体重の測定が始まりました。あずさの目が輝きます。

数人の保健師さんが子どもたちを測定しながら「じっとできて偉いね~」と褒めているのを確認すると、あずさも拍手しながら立ち上がって「じょうず!えらいえらい!よくできたね~!」とよそのお子さんたちにエールを送り始めました。

たしかに私たちのスペースからは出ていないのですが……保健師さんサイドに回ろうとする2歳児の姿が面白く映ったのか、保健師さんや周りの人もクスクス笑っていました。困ったことに、静かにすることを促すと「いや!」と叫んで走り出してしまうので、何度か脱走を繰り返しながら、結局あずさの「褒め係」は私たちの番号が呼ばれるまで続きました。

歯科健診の日、40組の親子の中では多少ウロウロしているお子さんもいましたが、ダントツで私とあずさがバタバタしていました……。

言葉の発達と共に癇癪が落ち着いてきていたので、近頃は「もう定型発達と変わらないんじゃ?」と感じていたのですが、待合での様子は「やっぱりほかの子と違うところもあるな……」と改めて思う出来事でした。

明るくて人懐こいのはよいことなのかもしれませんが、「人類みな兄弟!」と言わんばかりのあずさの人との関わり方は、適切な距離感が分からないのではないかと少し心配しています。

まゆみの場合、こうした場ではヘルプマークをつけたり、「障害があります。困っていたら助けてください」と印刷されたテープを背中に貼ってさりげなく周囲にも事情が分かるようにするのですが、あずさの場合は少し考えてしまいます。

障害というほどではないけれども困っているのは確かで、困っているけれども言葉が通じるので何とかなりそうな気がしてしまうのです。それに困っているのは私だけで、今のところ本人は困っていないのも悩みどころです。

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