2023年7月13日 06:15
「トイレが怖い」発達障害グレー3歳息子、保育園でオムツは1人だけ…。トイトレ成功のきっかけは?
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一番悩んでいたとき、思いがけず訪れた転機
この事件以降、しのくんは、家以外のトイレに入ることができなくなってしまいました。
そんなふうに、トイレトレーニングで一番悩んでいたある日…しのくんが2歳7ヶ月ごろから通っている「ことばの教室」に行ったときのことです。私はしのくんがオシッコをしたそうに、もじもじしているのに気づきました。
「環境に慣れている『ことばの教室のトイレ』だったら、もしかしたら行けるかもしれない!」
すると、しのくんの様子にピンときた先生がさりげなくしのくんを誘い、トイレに連れて行ってくれました。そして、私と先生が見守るなか…なんとしのくんは、数ヶ月ぶりに家以外のトイレで用をたすことができたのです。
「すごいすごいすごい!」と先生と私で褒めまくりました。
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ことばの教室でのトイレの成功で、しのくんの中で自信がついたのか、その後、だんだんとトイレでできることが増えました。また、3歳半を過ぎたころから言葉も増えてきて、自分から「トイレに行く」と言えるようにもなりました。そして、4歳目前でついにオムツが外れました。
5歳になった現在、悩んでいたころを振り返って
5歳になった今では、もう外のトイレは怖がりません。むしろ、女性用トイレに入りたくないといって、一人で男性用トイレに入って行くくらいです。
オムツ卒業の時期は人によって違うので、そんなに焦ることなかったなと今では思います。しかし、当時の私は心配で心配でしかたありませんでした。そんな私の焦りもきっとしのくんに伝わっていただろうなと思うので…今となっては反省しております。
ほかの子どもと比べたり、周りの目を気にしないで、しのくんを第一に考え、しのくんのペースに合わせていきたいなと思います。
執筆/keiko
(監修:鈴木先生より)
ASDの患者さんの場合、幼少時からズボンとパンツを脱いでトイレへ行く習慣をつけると、大人になってからも同じ行動をすることがあります。自宅ではいいのですが、外出したときは男児ならズボンを脱がないでできる習慣を本人のペースも考えてできるだけ早い時期から身につけるようにしましょう。一般的に公衆トイレは汚いイメージがあり、感覚過敏があるお子さんは臭いや汚れを気にして入れないこともあります。誰でもきれいなトイレのほうがいいとは思いますが、特に、ASDのお子さんはこだわりが強いため、外出時はどこにきれいなトイレがあるか確認していくといいでしょう。