2023年8月23日 06:15
療育手帳は障害児育児の強い味方!福祉サービス、休日のお出かけ、税制面まで…「宝の持ち腐れ」にしないために
具体的には、東京都が交付する療育手帳、「愛の手帳」の2度(重度)判定で受けられる支援やサービスの中で、息子の家庭環境や状態に適応しているサービスです。そして、わが家もすべてのサービスを利用しているわけではなく、必要なものを選択して利用しています。
療育手帳の運用は地方自治体に任されているため、先にもお伝えした通り、療育手帳は障害者手帳の中でも特に地域差が大きいです。
そのため、すべての地域で同様のサービスが保証されてはいません。
その上、障害の程度によっても状況は全く変わります。
ただ、おおまかな内容は似ていると思うので、「こんなことはできるのか?」と気になることがあれば、ぜひご自分の地域の障害福祉課などにお問い合わせください。
手帳がないと、障害児育児はより一層ハードモード…持っていて損はない
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ちなみに、はじめて息子の手帳を取得した時は、不覚にもショックで涙した私でしたが、重度判定を受けた時は特に何も出てこず、無の感情でした。しかし、「実際の障害の程度は重度なのに受けられる支援は中度」なんていう不条理な状況を脱することができたことには心底安心しました。
もちろん、両手をあげてバンザイ!と言えるほど喜べるわけではありませんでしたが、今以上に障害児育児が楽になると思うと、それは喜ばしいことだったのです。
とはいえ、障害の等級が重くなったことに変わりはありません。
息子が重度判定を受けた日、なんともいえない複雑な空気で児童相談所をあとにした私たち。
そんなモヤモヤを察した夫が、「じゃあ景気づけに焼肉行こう!」と言って空気を変えてくれたのがなんとなく救いでした。夫の一声で、家族みんな楽しくわいわいモードになり、ポジティブな気持ちで一日を締めることができました。
その後の毎日も、息子が重度判定になって受けられるようになった支援を存分に使って生活しています。
障害児育児は大変です。
でも、手帳を持っていないとその毎日はより一層ハードモードになるでしょう。
少しでも負担を減らして生きていくために、使えるものは使ったほうがいいんじゃないか、手帳は持っていて損はないものなんじゃないかというのが、私の気持ちです。
執筆/べっこうあめアマミ
(監修:初川先生より)
療育手帳の活用法を具体的にシェアしてくださりありがとうございます。