2023年11月27日 06:15
温厚なASD兄がキレた!発達障害同士のきょうだいゲンカは特性も関係して大変で…
「(主催者の方から)お兄ちゃんに伝えてとは言われなかったよ?」
「参加したかったんなら、お兄ちゃんが主催者に言えばよかったじゃない!」
今回はいっちゃんも生意気盛りの年齢。一度は謝ったのですが、ついつい抗弁してしまったことで、兄をさらに怒らせてしまいました。
のちのち聞いてみると、明らかに「流れ」は2人で参加する感じだったのですが、「いっちゃんを連絡の窓口にする」「主催者からの伝言はタケルにも伝える」ということが明言化されていませんでした。そして、ASDの特性があるいっちゃんにとっては「言われてないことは、ないこと」なのです。この時も数日間、家の中の雰囲気がギスギスして大変でした。
怒りをぶつけられてASD娘が学んだこと
さて、先日のこと、娘がやっているゲームのレベル上げを頼まれた私。ゲーム中にひとつしか手に入らない貴重アイテムを「使わないでね」と言われていたのに、うっかり使ってしまいました。
ショックを受ける娘に、平謝りする私……。
Upload By 寺島ヒロ
しかし、しばし後にいっちゃんは言いました。
娘「イインダヨ……こういう事ってあるヨネ……。私もお兄ちゃんのゲームでアイテム失くしたことあるモン……。」
私「え……?それもしかして5歳の時のやつ?」
あんな幼かった頃のことを覚えていたんだ!と驚きました。
そしてまた、あの時に怒られた経験で、いっちゃんが人を許すことができるようになったのかと、そのことにも驚かされました。
怒ることの効能?
私はあまり怒らないお母さんです。
子どもたちがそうであるように、私自身も元々あまり他人に怒りをぶつけることがない性格なのです(コツコツ小言は言います)。
怒らないなら怒らないで別にいいんじゃないかと思っていましたが、強い感情は記憶の強化に効くとも聞きますし、場合によっては、怒られたりする経験も悪くないのかもしれないなと思いました。執筆/寺島ヒロ
(監修:室伏先生より)
ヒロさん、きょうだいげんかのエピソードを詳しく共有いただき、ありがとうございます。
タケルくんといっちゃんの可愛らしいご様子に、何度もくすっと笑ってしまいました。
きょうだいげんかやお友達とのけんか、親御さんからするととても大変だけれど、ネガティブな感情をぶつけてしまった側、ぶつけられてしまった側どちらにとっても、人間関係を学んでいく上でとっても貴重な経験ですよね。