2023年2月19日 10:00
【知っておきたい子どものこと Vol.7】子どもの個性をのばすにはどうしたらいい? | HugMug
子どもが「やってみたい」そう思ったときに、経済的に余裕があればさせてみるのは悪いことではありません。ですが、お膳立てをしたり先回りをしたりする育児は、子ども自身が書き込むべき余白を、親が勝手に使ってしまうわけですから、子どもが本来持っているはずの個性を奪うことにもなりかねません。
子ども自身が「やりたい!」と
言える環境づくりが大切
個性を伸ばすために必要なのは、先回りして何かをさせることではなく、子ども自らが「やってみたい」と言える環境をつくることです。つまり、自分がやりたいことを素直に言えて、失敗したとしても「だめだったね」で済まされる環境。自分で選んだことで失敗したのであれば、それは学びになります。ですが、先回りしてやらされたことや好きでもないことで失敗して責められ、「やっぱりできない」「またできない」が度重なってしまったら……。子どもにとってつらい経験として心に残るばかりか、余白もどんどん失われていくかもしれません。
子ども自身が個性を認識するのは
同年代との触れ合い
子ども自身が余白に気づくには、とくに未就学児であれば、同年代の子どもとたくさん触れ合うことが重要だと考えます。おままごとや戦いごっこなどのごっこ遊びでは、擬似体験を通じて失敗や成功、人との関係性を学んでいきます。上手い下手、強い弱い、得意不得意といった違いを意識することを通じて、自分は人とは違う、違っていい、つまり個性というものを子ども自身が感じるんです。いいことも悪いことも、身を持って学ぶんです。もちろん、その過程で子どもにとって辛い経験や失敗もたくさんあります。ですが、それはたいてい、いい結果に結びつくと考えていいでしょう。
そのときにしかできないことを
たっぷりさせてあげよう
子どもは発達過程で、そのときにしかできないことがたくさんあるんです。先取りして何かをはじめることで、そのときにしかできない何かを犠牲にしてはいないでしょうか。
子どもが自由に遊ぶ時間が減り、代わりに習い事の時間が増え、親の「どうしてできないの」というため息が増え……。他の子と比べられ、評価され、また別のことに挑戦させられる。ひと言で言えば、余計なお世話なんです。子どもの人生のストーリーの余白に書き込みをしていいのは子ども自身であって、親ではないんです。
個性は揺るぎないもの
先回りせずに見守って
生まれたばかりの頃は、その成長を見て、親はただただ喜ぶじゃないですか。