2018年11月21日 10:15
「落ち着いて」はNGワード!? “本番に強い子” になる、正しい言葉かけと簡単トレーニング
「もしかして、うちの子本番に弱いタイプかも……」。そんなふうに心配しているお父さんやお母さん、ご安心を。以下に紹介する内容をご家庭で実践すれば、きっと “本番に強い子” に近づけるはずです。
本番で力を発揮できない理由は……
運動会、発表会、学校のテスト、スポーツの試合。子どもが人前で実力を発揮する場面は、たくさんありますね。親御さんにとっては、子どもの成長が見られる楽しみなイベントだと思います。
ところが、普段の練習ではできているのに本番ではなぜか失敗、他の子は堂々としているのにうちの子は恥ずかしそうにモジモジ……なんてこと、ありませんか。親としては、ちょっとがっかりしてしまう瞬間ですよね。
本番に弱い、つまり、子どもが本番で本来の力を発揮できない理由の大半は「緊張」によるものです。
元サッカー選手であり、プロゴルファーの横峯さくらさんをはじめ、多くのプロアスリートやチームの専属メンタルトレーナーを務めてきた森川陽太郎氏は、著書の中でこう書いています。
「本番に強いか弱いかは、緊張するかしないかの違いではなくて「緊張していても実力が発揮できるか、できないか」の違いなのです。」
(引用元:森川陽太郎(2016),『本番に強い子の育て方』,ディスカバー・トゥエンティワン)
ご存じの通り、「緊張」は自然に湧きあがる感情です。緊張したくない、緊張しないように、と思ったところで、自分ではどうすることもできないのです。
ではいったい、緊張していても実力が発揮できるようになるには?そして、この「緊張」と子どもはどうやって向き合っていけばいいのでしょうか。
その答えとなる「効果的な親の言葉かけ」、「本番に強い子になるための方法」をご紹介していきましょう。
OKな言葉かけ、NGな言葉かけ
緊張しているお子さんに対し、どんな言葉をかけていますか?
「落ち着いて」
「リラックスしよう」
「大丈夫!全然緊張なんかしていないよ」
つい、こんなワードで励ましていないでしょうか。
でも、森川氏によれば、実はこれらはすべてNGなのだそう。
「なぜなら、これらは感情を押し殺せと言っているのに等しい言葉だからです。(中略)「緊張」を感じているなら、「自分は緊張している」ということを、ありのままに受け入れることです。それが本番で実力を発揮するための大事な最初のステップなのです。」
(引用元:森川陽太郎(2016)