子育て情報『スポーツを習えば体力が向上するとは限らない!? 子どもの体力アップの秘訣・3か条』

2019年5月9日 09:05

スポーツを習えば体力が向上するとは限らない!? 子どもの体力アップの秘訣・3か条

目次

・今の子どもたちは、スポーツはできても体力がない
・子どもの就寝時刻は年々遅くなり、睡眠時間は世界一短い
・「うちの子は疲れやすいのかも」と心配しすぎないで
・体だけでなく心も休養を。おすすめの週末の過ごし方
・遊び疲れて宿題ができないなら「朝宿」を
・子どもの体力アップの3か条
スポーツを習えば体力が向上するとは限らない!?子どもの体力アップの秘訣・3か条

今年のゴールデンウィークは10連休ととても長いものでしたね。遠方にお出かけしたり、野外で遊んだり、子どもたちは思い切りこの10連休を楽しんだことでしょう。

そんな連休が終わり学校が始まりましたが、連休の疲れを引きずっていたり、学校生活に戻るのが辛いと感じているお子さんもいるかもしれません。5月は運動会シーズン。体育の授業や運動会の練習が本格化する学校もあるでしょう。子どもたちには、疲れ知らずで元気に過ごしてもらいたいものですね。

今月の『まなびの保健だより』では、現場の養護教諭や保育士が「少し気になる」「どこかおかしい」と実感している問題を取り上げました。それは、子どもの「体力と睡眠」です。


一見健康そうに見える子どもたちが、転んでも手が出なかったり、朝からぼんやりしていて元気がなかったりすることがあります。病気ではないものの健康とは言えない、まさに「おかしいなあー」という状態です。皆さんのお子さんにも、似たような様子が見られることはありませんか?

こうした子どものちょっとした異変がどこから来ているのか、詳しく解説していきます。毎日の子どもたちの生活の仕方を、ぜひ見直してみましょう。

今の子どもたちは、スポーツはできても体力がない

「転んでも手が出なくて顔のけがが増えた」「すぐに疲れて座り込んでしまう」。このように現場の教師や保育士たちが「近頃子どもたちの体や訴えが変わってきたな」と感じ始めてから、実はずいぶん経ちます。このことは、今日になっても改善されるどころかますます深刻になってきているのです。まずは、「子どもたちの体力」について考えてみましょう。


体力には、行動体力と防衛体力があります。行動体力とは、一般的に「体力」と言われているもの。文部科学省が定める「新体力テスト」の各項目で測られます。

<新体力テスト項目>
握力・上体起こし・長座体前屈・反復横跳び・20mシャトルラン・50m走・立ち幅跳び・ボール投げ
毎年、文部科学省が体育の日の前に「体力・運動能力調査結果」を発表しています。その平成29年度版を見ると、小学生の各項目の成績の年次推移は、ボール投げや握力などの項目で落ちていますが、上体起こし、反復横跳び、シャトルランなどは上昇しています。この結果から、今の子どもは以前の子どもに比べてすべての項目において体力が落ちているのではなく、体を上手にコントロールする力や身体操作能力が低下していると言えるのです。

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