子どものケンカは止めない。でも「攻撃的な子」「“ムカつく” が口癖の子」には親が〇〇しよう!
そして心配なのが、「いじめ」に発展しているかもしれない状況です。子育て研究所代表で教育コンサルタントの佐藤理香氏によると、「けんかは対等な立場、いじめはいじめる側が一方的に強い立場」という大きな違いがあるとのこと。ケンカはお互いに傷つくことが多く、いじめはいじめられたほうばかり心身が傷つく、ケンカはどちらかが止めれば終わるのに、いじめはいじめるほうが止めない限り続くと言うのです――。
そして佐藤氏は、「子どものいじめが怖いのは、いじめていた子がいつの間にか “いじめられっこ” になること。ちょっとしたきっかけで、周囲の反応や立場が変わり、現実を受け止めきれずに不登校になることも」と指摘します。エスカレートしていくと、本人や親の手には負えないほど深刻な状況に発展することもあるため、子どもの表情や言動を注意深く観察するようにしましょう。以前より笑顔が少なくなった、学校の話をしなくなった、部屋にこもりがちになった、原因不明の体調不良が増えた……など、いつもとは違う様子に気づいたら、学校に相談しましょう。
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ケンカは子どもの社会性や協調性、コミュニケーション能力、問題解決能力を鍛えるチャンスだと思って、すぐに止めるのではなく、様子を見守り、話を聞き、解決策を一緒に考えてみてください。
きっとお子さんの意外な一面を知ることができたり、成長を感じたりできるはずです。
(参考)
All About|子どもの喧嘩を仲裁するには?幼児の社会性を育むために
PHPのびのび子育て 2021年6月号, PHP研究所.
STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|子どもを大きく成長させる、人間関係における失敗。親が知るべき「子どもとの距離感」
たまひよ|子どもがお友達とケンカ!怒るべき?怒らないべき?
加藤紀子(2020),『子育てベスト100』, ダイヤモンド社.
ママテナ|子どものケンカ。その効果的な対処法は?
あんふぁんweb|感情をコントロールできない暴力幼児が増えている
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ベネッセ 教育情報サイト|すぐに手が出る息子。どうしたらいい?[うちの子、どう接したらいいの?]
STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|気になる我が子の「友だち」問題。親は介入してもいい?嘘つきな友だちへの対処法は?
ウーマンエキサイト|小学校前に知っておいて!子どもの「いじめとケンカ」の違い
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