【助産師監修】マザリーズとは?赤ちゃんとママの絆を深める話し方?特徴や月齢別の効果について解説
さらに、機械的な音と人の話し声で比べると、人の話し声を聴いたときのほうが赤ちゃんはリズムに合わせて身体を動かす様子がみられました。
ママやパパが話しかけるときは、言葉の数よりもゆっくりと抑揚をつけて話すことで赤ちゃんとの親和性を高め信頼関係を築くことにつながるといえるでしょう。
生後2ヶ月〜3ヶ月
新生児期をすぎて生後2ヶ月頃になると、赤ちゃんはママやパパからの語り掛けに反応を示すようになりますね。笑顔もみられるようになってきます。マザリーズはこうした赤ちゃんの情動(じょうどう)に働きかけ、豊かな感情を引き出すものです。
情動とは一般的に快・不快、喜び・怒り、安らぎ・不安といった感情の動きを指します。マザリーズはこの中でも特に、快感や安らぎなどのポジティブな感情を与えると考えられています。
最近の研究では、誇りや恥、嫉妬(しっと)といった社会的な感情、思考力や推論力にも影響することが明らかになっているようです。
生後3ヶ月〜6ヶ月
赤ちゃんの首がすわり、物の動きを目で追う様子が見られるようになると、赤ちゃんとの遊びの幅が広がってきますね。ねんねをしながらの手遊び歌や、おもちゃ遊びを楽しむママ・パパもいることでしょう。
こうした活動が広がるにつれて、マザリーズには複雑な音程が含まれるようになります。赤ちゃんはマザリーズにあらわれるリズムやメロディーから、相手の気分や意図を察するようになるといわれています。
生後6ヶ月〜12ヶ月
生後6ヶ月を過ぎると赤ちゃんの聴覚はさらに発達し、話しかけに対しての注意力があがります(※4)。活発に喃語を話し、ママやパパの言葉をまねする様子もみられるでしょう。
このように言葉への関心が増して意味を理解し始めるようになると、マザリーズのイントネーションであったり、リズムのパターンであったりが変化してきます。
たとえばボール遊び。
ボールを転がしながら「ボールころころー」と語尾を伸ばして強調しませんか。手を拭きながら「きれいきれいしようねー」と繰り返すこともあるでしょう。こうした母音が強調される語尾の使い方や繰り返しのリズムが、赤ちゃんの言語習得に影響するのです。
聞いたことのある言葉だと赤ちゃんの脳の反応も変わることが判明しており、マザリーズが言語理解を促すことが科学的に証明されています。
マザリーズはママにも効果がある?
言葉を話せない赤ちゃんに対して、接し方がわからず不安に思うママやパパは少なくありません。