子育て情報『ショック死のリスクも!? 「子どもの食物アレルギー」の特徴と注意点』

2016年4月4日 20:00

ショック死のリスクも!? 「子どもの食物アレルギー」の特徴と注意点

ショック死のリスクも!? 「子どもの食物アレルギー」の特徴と注意点

【ママからのご相談】
もうすぐ幼稚園に入園する娘がおります。子どもの食物アレルギーについて心配があります。

これまでは食物アレルギーの傾向はなく、離乳食も順調に進められました。入園予定の幼稚園では毎日給食です。

今までは大丈夫だったのに、 急にアレルギーを発症することもまれにあると聞き、心配になっています。母としてどのようなことに注意していけばいいのでしょうか?

●A. 子どもの食物アレルギーについては、3つの重要ポイントがあります。

ご相談ありがとうございます。ママライターのあしださきです。


食物アレルギーについて、漠然とした不安を持ちつつ入園を迎えるというのは気がかりですよね。

「給食で急にわが子がアレルギーを発症したらどうしよう」というご心配、とてもよく分かります。

私自身がそうなのですが、食物アレルギーという言葉は知っていても、実は詳しく教えてもらったことはない というのが漠然とした心配の理由かもしれません。

そこで今回は、そんなママが押さえておくべき3つのポイントをご紹介いたします。

●子どもの食物アレルギーは乳幼児期に多く発症する

食物アレルギーは子どもに多く見られるのが特徴である、というのはよく知られています。

具体的には6歳以下の乳幼児が患者数の80%近くを占め、1歳に満たない子どもでは10〜20人に1人の割合で発症 しています。

なぜ子どもに多く発症するのか。

子どもに食物アレルギーが多いのは、成長段階で消化機能が未熟であるからで、アレルゲンであるタンパク質を小さく分解(消化)できないのがひとつの要因として考えられています。


そのため、成長するにともなって消化吸収能力が発達し、原因食物に対する耐性が付く可能性が高いのです。

ですから、1歳の時点で食物アレルギーと診断されても、約9割の患者さんが遅くとも小学校入学時までに自然寛解する と言われています。

ご相談者様のお子さんは、離乳食も順調に進めることができたということでした。

厚生労働科学研究班による「食物アレルギーの診療の手引き2014」に詳しい調査結果が示されています。

調査によると年齢別の原因食物の内訳は、2〜3歳では鶏卵が1位で29.0%、2位が牛乳で25.6%、以下小麦10.0%、魚卵7.4%となっています。これらの食材に関しては離乳食で食べても問題なく、その後も現在までアレルギー症状が出ないということであれば、幼稚園の入園後に給食でこれらの食材を食べることへの心配はあまりされなくてもいいと思います。

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