2016年4月4日 18:00
持参しないと割高に! 「お薬手帳」の意味と活用するメリット
こんにちは、金融コンシェルジュの齋藤惠です。
2016年4月から公的医療の診療報酬が改定となり、調剤薬局などで“お薬手帳”を持参しないと料金が割高になってしまう可能性 が出てきました。
あまり病院などに行かない方は、 そもそも“お薬手帳”になじみがないかもしれません。
年に数回ほどしか薬を処方してもらわないため、ついついどこかへ置き忘れて紛失してしまっている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし、そんな方にも4月からはぜひ大切に保管していただきたいと思います!
●“お薬手帳”の意義
日本調剤のホームページに、“お薬手帳”の記載内容と使用のメリットが載っています。
【記載内容】
・処方内容(調剤日、調剤薬局名、処方せん発行医療機関名、薬剤名、薬剤の用量・用法、日数、ジェネリック医薬品か否かなど)
・副作用歴
・アレルギー歴
・主な既往症
【メリット】
・飲み合わせや薬の重複をチェックし、副作用や飲み合わせのリスクを減らす
・副作用、アレルギー、過去にかかった病気などの情報を伝えることができる
・旅行や災害、急に具合が悪くなったときなどに、自分の薬の情報を正確に伝えることができる
現に、東日本大震災のときには持病がある方や薬を常飲している方のためにさまざまな種類の薬が大量に必要となりました。
その際、もしもお薬手帳を持っていれば、自分の飲んでいる薬の名称を正確に伝えることができますので、避難生活での病状の悪化や体力の減退を防ぐことにつながります 。
“お薬手帳”は、防災グッズという側面からもこれからは持っていた方がいいと言えるでしょう。
●2016年4月の改定でどう変わる?
端的には、薬を処方してもらうときにかかる管理指導料が変わります。
“お薬手帳”を持っている人は380円、持っていない人は500円に引き上げ となります。
その差は120円。自販機のジュース1本分ほどの違いです。
さらに気を付けていただきたいポイントがあります。それは、500円を支払う義務を負うのは、単に“お薬手帳”を持参しなかった人だけではないという点です。
“お薬手帳”を持っていても、その薬局で薬を処方してもらうのが初めての方や、6か月以上来局していなかった人も管理指導料が500円となってしまいます。加えて、大型門前薬局(大きな総合病院の前などに設置されている調剤薬局など)