子育て情報『判断力がある子は中学でグッと伸びることも。三菱養和のコーチに聞く、サッカーの判断力を高める方法』

2020年2月10日 12:00

判断力がある子は中学でグッと伸びることも。三菱養和のコーチに聞く、サッカーの判断力を高める方法

サッカーのプレーでよく聞く「判断力」。最近のサッカーではとくに重視されるものですが、サッカー経験のない保護者には「判断力」と言われてもよくわからないもの。

そこで今回は三菱養和サッカースクールU‐12の田中大蔵コーチ、U‐11の冨田将司コーチに、判断力とはなにか?そして判断力を高めるためにどうすればいいのかをうかがいました。

(取材・文:鈴木智之写真:新井賢一)

目次

・サッカーだけがうまくても良い選手にはなれない
・コーチが言ったプレーがベストとは限らない。選手自身が判断することが大事


判断力がある子は中学でグッと伸びることも。三菱養和のコーチに聞く、サッカーの判断力を高める方法

自分がいま何をすべきか考えて行動できる選手は、中学以降にグッと伸びることもあると田中監督は言います

<<前編:育成の名門、三菱養和サッカークラブに聞いたサッカー上達につながる「判断力」の身につけさせ方

■サッカーだけがうまくても良い選手にはなれない

――判断力のある選手とは、どのような選手でしょうか?

田中:判断力がある=賢い、状況にあったプレーを選択ができる選手だととらえています。そのためには当然ですが、技術も必要になります。チームとして狙っているサッカーがあり、それを「プレーモデル」というのですが、コーチが「こういうプレーをしてみよう」「このスペースを使うことを意識してみよう」と提示する中で、状況に応じて一番良いプレーを選ぶことのできる選手が、賢い選手だと思います。

冨田:U‐11もU‐12と同じ考えのもとに指導しているので、私も田中コーチと同じ意見です。三菱養和のジュニアでは、小学5年生が選手育成コースのスタートになります。
サッカーでは、基本的な技術や判断を大切にするのですが、サッカー外のところも大事にしていてます。子ども達はサッカーをする一面と、小学生という一面を持っているので、サッカーだけがうまくて、学校生活がダメな子はゆくゆくはいい選手になれないと思っています。たとえば、試合に行くときに、公共の場で他の人に迷惑をかけるような行動をしてはいけないですよね。サッカー面以外の日常生活で、しっかりとした行動ができるのも、判断力だと思います。

――日常生活とサッカー面での判断力は、どの程度、関係していると思いますか?

田中:2019年度の『全日本U‐12 サッカー選手権大会 東京都中央大会』で準優勝したのですが、大会の優秀選手に選ばれた選手は、日常生活でもしっかりとした行動ができる子たちでした。我々指導者が、合宿でその振る舞いを見て「各部屋のリーダーだな」と納得した子たちが、ピッチの中でも良いプレーをしています。

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